まっつー@カフェ経営者3年目

30代後半で会社を退職。都内で小さなカフェを開業。 ポイントを抑えて計画的に開業するこ…

まっつー@カフェ経営者3年目

30代後半で会社を退職。都内で小さなカフェを開業。 ポイントを抑えて計画的に開業することで失敗しにくい開業が可能です。 開業に関する有益な情報を実体験を元にリアルな数字を発信しています。 元数十億規模のチェーン店の売上NO.1店長やってました。

最近の記事

珈琲屋2年やって学んだこと

はじめにご無沙汰しております。 開業に関心がある人が多いみたいで、未だ1年前くらいの記事を読んでもらって、スキを押して頂いてます。 読んでいただいて感謝。 確定申告やらメニュー改定やらが落ち着いたので振り返り記事の投稿です。 また、余裕がある時に更新していこうと思います。 さて、2024年2月で開業2期目を終え、3年目に突入しました。 廃業率はよく3年で7割とか言われたりしますよね。 魔の3年目、一見怖そうに見えますが、僕の場合、そこまで怖くありません。 どう

    • 数字から考える自宅兼カフェのメリットデメリット

      こちらの記事(個人のカフェの難しさと対策を真剣に考察する)にてご質問頂きました。 daiki_blueさん、ご質問ありがとうございます。 記事のネタにさせて頂きました。 質問頂いた内容大変参考になる記事をありがとうございます。 店舗兼住宅を考えておりますが、大きくデメリットになることはありますでしょうか? ・私生活と仕事の切替の問題 ・場所を変えられない など考えられますが、 特に家賃等の費用面ではメリットがあるように感じます。 よかったらご教示お願い致します。 ご質問の

      • 小さな珈琲屋、3月の営業の振り返り

        久しぶりの記事ですが、初めましての方、自己紹介はこちらから。 振り返りの前にもうすぐ5月ですが、4月中に営業の振り返りをしようと思います。 まず、前提として、2023年1月に改装をしました。改装内容は以下の通り。 ①改装内容はしょぼい入り口から、生豆を店頭から見れるようなショーケースに変更 ②ストックスペースを広げるためにカウンター席を潰し作業スペースへ。 ③焙煎機の作業スペースの拡大 ざっくりですが、流動客に対する店頭への訴求と、カフェから豆販売店への大きな方向転換

        • 黒字の珈琲屋、お店の方針を決める

          さて、2023年2月も営業を終了しました。 オープンして無事に1年が経過しました。 周りの知り合いからは、一年大変だったでしょう、とよく言われるのですが、事業計画とほぼ一致する売上の推移となり、初月から普通に黒字で営業できましたので、特に大きなストレスもなく、振り返るとサラリーマン時代の方が10倍くらいストレスがあったなと。 オープンしてからの方向性さて、昨年2月にオープンをしたわけですが、 オープン当初のメニューは 珈琲5種、その他のドリンク5種、フード2種、スイ

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          原価率から見る、珈琲屋は儲かる業態なのか

          原価率から見るカフェ業界の構造さて、今回も前置きはいらなと思うので早速。 僕は会社員時代はカフェ畑出身ですので、カフェに焦点を絞って計算していきたいと思います。 ちなみに、今回の内容は、業界にいたら「そりゃそうでしょ」と言った内容です。開業を目指す原価率とはなんぞやという人向けの記事となっています。 交差原価率という考え方 交差原価率という考え方をご存知でしょうか。 原価率と部門構成比率を交差させて、相対原価率(お店全体の原価率)を算出することができます。 これ、めちゃく

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          カフェ月間売上の目標値を月坪売上から考える

          今後、カフェ開業を考えているけど、「目標とする売上ってどのくらいに設定すればいいんだろう。」そう考える方、多いと思います。 前回記事(個人のカフェの難しさと対策を真剣に考察する)でも、利益から逆算して目標値をなんとなく算出できたかと思いますが、今回は、大手や繁盛店とも戦っていく上で、自分の店舗の立ち位置がなんとなく見えるような記事となっています。 さて、今回はお店の戦闘力とも言えるべき、「月坪売上」に関してです。 月坪売上とはさて、この月坪売上に関してですが、競合を比較

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          個人のカフェの難しさと対策を真剣に考察する

          独立する前って、結局いくらの売上あればいいのかって、経験があまりないとイメージしにくいですよね。 まずは、最低限必要な売上の部分を分解して考えていくとわかりやすいので、今回はモデルケースを用意しました。 8坪、12席(1坪1.5席)家賃12万円、雑費1万円、水光熱費5%、消耗品費1%、原価率30%で考えます。 ※追記 8時間営業で計算しています🙇‍♂️ ①損益分岐点(赤字にならないライン) まずは、収支トントンのラインから。 損益分岐点の計算方法 計算嫌いという人

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          カフェ開業で僕が払った実際の費用

          カフェの開業を目指す方で、特に気になるのが、開業費用だと思います。 開業費用に関しては物件の状態や立地もまちまちなので、一概にいくらかかる、とは言えませんが僕が開業した際の費用を公開しようと思います。 ちなみに僕のお店は、都内、家賃11万円、駅乗降客数3万人、駅徒歩3分程度の立地ですが、メインの通りからは外れて、二等立地となります。 さて、飲食店開業の費用は以下の通り。 物件取得費 内外装費 什器備品費 食材費 その他運転資金 そして、大きなウェイトを占めるの

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          自己紹介

          初めまして、珈琲豆物販を主力とするカフェを都内で経営しているまつと申します。 2023現在、開業して無事2年目を迎えました。 独立するまでは、約12年間、売上数十億程のチェーン店の売上NO.1店長、そして、エリアを取りまとめるスーパーバイザーの仕事をしていました。 特に会社の実験店の赤字店を黒字店にするというのが、自身のサラリーマン人生のほぼ9割を占めていたミッションだったと思います。 最後に責任者をやっていた店舗は、初年度2,000万円近い赤字スタートでしたが、1年