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薬剤師が手がけた「クラフトチョコレート」ができるまで



「CACAObroma」オープン!!


東日本大震災から10年の節目をまもなく迎えようとしていた
2020年12月

岩手県陸前高田市にチョコレート工房「CACAObroma」

がオープンしました。


チョコレート工房「CACAObroma」が入る商業施設

CAMOCY(カモシー)

は麹を発酵させて酒や醤油を作ることを指す“ 醸す(かもす) ”に由来して名づけられました。

建設予定地となった陸前高田市気仙町は津波により、町のほとんどが流されました。その中には味噌、醤油、麹まで含めると8軒もの醸造業があったそうです。

その一角を成していた老舗・八木澤商店が主導し、地元の経営者が集まり、
「発酵の里 CAMOCY」がオープンしました。

地元に根付く“ 発酵 ”をテーマにした商業施設にはクラフトビール工房やベーカリー、お惣菜を提供するお店などが入っています。

陸前高田 発酵パーク CAMOCY(カモシー)


チョコレートって実は発酵食品


当工房が作るチョコレートも
“ 発酵食品になります。

カカオ豆は現地で収穫した際に発酵させ、日本に輸入しています。
それらを使い、沖縄県産の黒糖と合わせチョコレートを作っています。

カカオの良さをそのまま身体に届けたい。
添加物などを使わない身体に優しいチョコレートで地域の人々を笑顔にしたい。
そしていつの日か被災地陸前高田市を世界に名の届くチョコレートブランドの地へ発展させたい。
そんな果てない夢を追いかけ、今日も小さな工房ではせっせとチョコレートが作られています。

チョコレート作りの様子
発酵パークCAMOCY内 CACAObroma チョコレート工房


「カカオ」に辿り着くまで


「CACAObroma」を運営する
”ロッツ株式会社”代表取締役社長の富山は
当時東京で吉本工業に所属し活動していましたが、
2011年東日本大震災直後、岩手・宮城・福島の支援活動に乗り出しました。

岩手県陸前高田市では町全体が壊滅的な被害を受け、復興がなかなか進まないのが現状でした。

そんな状況の中、薬の供給が行き届かず困っている人々の姿を見て、
薬局の必要性を強く感じ、調剤薬局を開設することを決意しました。

地元の皆様に支えていただく中、創業して10年、
現在は調剤薬局だけではなく、日本初の単独型訪問リハビリテーションや、
デイサービス、フィットネスジムとの一体化事業を展開しています。

地域の健康促進に尽力し、医療介護のモデル事業として全国に波及できるようチーム一丸となって日々努めています。


ロッツ株式会社 代表取締役社長 富山 泰庸 (とみやま よしのぶ)


弊社の事業はそれまで医療介護中心でしたが、健康を維持し、更に向上を目指すという観点からみると、保険適用の事業だけでは不十分です。

適度な運動、ストレスの軽減、
そして食べるものからしっかりと栄養を摂取することが重要ですが、
栄養価の高い食品を日々の食生活に取り入れることはそれほど簡単な事ではありません。
このような課題について薬剤師に相談したところ、
「カカオ」の高い効果を知ることとなりました。

カカオは古代メキシコで生まれ「テオブロマ=神の食べ物」と呼ばれ、医薬品として使われていた歴史があったのです。

カカオの栄養成分としては、
抗酸化値の高い「カカオポリフェノール」の存在はよく知られていますが、
それ以外にも自律神経を調整する「テオブロミン」という栄養素も含んでおり、ストレス軽減、リラックス効果もあり、
生活習慣病予防の高い効果が期待されています。

「CACAObroma」が作るチョコレートの特徴


CACAObromaでは、添加物やカカオバターを一切つかわない純度の高いチョコレートを作ることに取り組みました。

オーガニックのカカオ豆と、昔ながらの釜炊き製法を守り続けている沖縄産の黒糖。
この2つの素材のみを使うことにこだわり、手間と時間をかけることをおしまず、丁寧に作り上げています。

CACAObromaの作るチョコレート

またチョコレートの原料となるカカオ豆は「フェアトレード」の豆を使用しています。

★フェアトレードとは、発展途上国で作られた作物や加工された製品を適正価格で取引することにより、児童労働から子どもたちを守り、生産者の生活向上に貢献することを目指す仕組みのことです。


フラットな社会づくり


CACAObromaは地域の雇用を生み出すことにも積極的に取り組んでいます。
チョコレートの製造工程の中には細かい作業や時間を要するものがあり、
地元の障がいをお持ちの方の手もお借りしています。
経済的に自立できるよう支援させていただき、社会への参加のお手伝いをすることで

フラットな社会を目指していきたい

と思っております。

カカオ豆を粉砕した後、皮や異物のチェックをするスタッフの様子


最後に

現在の”美味しい”を考え、これからの”健康”とは何かを追求した
CACAObromaのチョコレート。
2011年東日本大震災で大きな被害を受けたこの地から世界に向けて発信することの意義、命を繋げる架け橋として

” 正直なチョコレート ”

をこれからも送り続けたいと思っています。


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