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味付けはちょっと足りないくらいでちょうどいい。

連日、全国的に猛暑日となり、どこにいても汗びっしょりですね。

熱中症にはくれぐれもお気をつけ下さい。

気づけばお盆も残すところあと1日となりました。

皆さんお盆はいかがお過ごしですか?


今年のお盆は例年と大きく異なり、大勢の方々が帰省や旅行を自粛されたのではないでしょうか?


首都圏と田舎とではコロナに対する意識が大きく違うようで、一部では帰省してきたお宅に心無い文章を送りつけたりなんてこともニュースになってましたね。

うちの店も、東京から帰省中にいらっしゃったお客さんのご両親が、「こんな時期に東京からやってきて申し訳なかった」とお詫び来たこともありました。

それだけ田舎では世間の目などに神経を使っているんですね。

うちの町も狭い町なのでなおさらそうなのかもしれません。

それが田舎の良いところでもあるんですが…。


それでも田舎に帰りたい、家族や友人の顔を見たい。

その気持ちよくわかります。

お盆ってそのためのものですもんね(もちろんご先祖様も)

そうなるとやっぱり食べたくなるのが“おふくろの味”ではないでしょうか?

どこか懐かしかったり、ホッとしたり。

「あぁ、この味で育ったんだよなぁ。」なんてしみじみ感じちゃいますよね。

そこで今日は「味付け」について少し書いてみたいと思います。

タイトルの通り「味付けはちょっと足りないくらいでちょうどいい」ってことです。

これって案外皆さんご存知ないようで、僕としては少し驚いています。

どういうことかというと、皆さんは「味見の時にひと口食べて美味しい味」にしちゃうことが多くないですか?


CMのようにひと口食べてみて「うん!美味しい!」みたいな。

これだと特に煮物などは、実際に食べる時になると「うわっ、ちょっとしょっぱいなぁ。」となりかねません。

その理由が、「味は冷める工程で入っていくから」です。

できたでの熱々では素材の中まで味は浸透していません。

煮物の基本は一旦冷ます→食べる時に温め直す、です。

だから熱々の時に「うん!美味しい!」だと冷めて味が染み込んだら今よりもしょっぱくなってしまうわけです。

しかも冷める途中で煮汁も蒸発するので、塩分濃度はさらに濃くなってしまいます。


カレーの「2日目の方が美味しい」というのもそれに近くて、一旦冷めることでスパイスが馴染んでよりまとまりのある味になるんです。

どうですか?

ご存知なかった方は「なるほどなー」って思っていただけました?


煮物コツは「美味しい!」と思うラインまで味付けしないこと。

「これだとちょっと薄いよねぇ」「もうすこし何か足したいなぁ」ってところで我慢してください。


これって人生にも同じようなことが言えると思うんですね。

人生も美味しく仕上げるには何事も控えめに、そして時間が必要ってことです。


たとえば「今が人生のピークだ!」という時は実はまだ完成してないと思うんです。

世に知られる成功者と呼ばれる方々は、皆一様に挫折や失敗を経験しています。

そしてそこから諦めることなく這い上がってきたからこそ、大きな成功を掴んでいるんだと思います。

このように失敗や挫折を経験し、1度冷めた期間を経てまた温まった時、その時こそが人生の本当のピークなのではないでしょうか?

もし、あなたがある時なにか波のような物を感じた時、その時はもしかしたらまだ人生のピークの一歩手前かもしれません。

本当のピークを迎えるちょっと手前、そこからどう過ごし、味付けをしていくかが重要です。

人生も料理も美味しさのピークはほんの一瞬。

むしろそれ以外の時間の方が圧倒的に多いように思います。


辛いことや悲しいこと、がんばってもなかなかうまくいかないこと。

そんなことを乗り越えた先に本当のピークが待っているはずです。


「ちょっと足りないかな?」

何をやっても絶好調の時こそ、ほどほどに。

・遊びも仕事も「もう少しできる」というくらいが実はちょうどいい。

・辛いことや悲しいことはより良い自分になるために必要な時間。失敗を恐れない。


慌てず、ゆっくりと本当のピークを待ちましょう。

その時はきっとあなたも美味しく仕上がっているはずですから…

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