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イギリスの家の謎1 リビングに給湯器!?

わが家のリビングダイニングルームから給湯器を移動するため、悪戦苦闘の道のりと、解決した全く別の方法について、ちょっと書いてみました。

我が家には暖炉がある部屋(イギリスの家の大半のリビングルームには、たとえ見せかけであっても暖炉があり、暖炉=リビングルームな印象)以外に、そこを通らないとキッチンにいけない大きい部屋があり、そこがつまりLDKリビングダイニングとも言えるわけで、

で、そのリビングダイニングの壁に、巨大な給湯器があったのである。

でもこの国ですでに20軒以上の家をみていた私は、別に驚かなかった。

この家を見る直前に内見した家にも、その前に気に入って買い付けを出した家にも、どちらにもなんと

寝室に給湯器があったのだから!



イギリスでは普通、給湯器は室内にある。気候が寒いから凍結の可能性なども関係してるらしい。

で給湯器が室内だと、煙突というか外気へ排出する管の設置が法律で義務付けられている。

でもイギリスの街中の家だと、左右が繋がっているテラスハウス(長屋)が多い。

テラスハウスは、日本のマンションのように左右の隣の世帯に挟まれて、各戸が外に接する壁の面積がかなり限られる。


イギリスの街中ではテラスハウス=長屋が一般的


その結果、寝室に給湯器がどーんと設置されている家はあまり珍しくない。

寝室に比べたら、我が家の「リビングダイニングの給湯器」など、まだいい方だ。

それでも、

「寝室に給湯器を設置したら家の買い手がいなくなる、家の価格が落ちる」

ということらしく、やっぱりイギリスでもできたら「寝室に給湯器」は避けたい。



でも我が家のリビングダイニングの給湯器は、キッチンの隣にあって、だから真裏のキッチンに給湯器をキッチンへ移すのは、お金をかけなくて可能ではないかと判断したのだった。

実際にガス屋さんに見積もりを出してもらったら、そこまで高くなく、お願いすることにした。

ところが工事日2日前になってこのガス屋さんは「全額前金として払ってくれ」と言ってきたのだ。

このガス屋さんはネットで検索して頼んだので、面識があったのは見積もりに来た30分程度。

しかも工事日は見積もり日より2ヶ月ほど後でもう顔も覚えていない相手に工事代金50万近く全額前払いは不安があったし、近くなのでせめて顔くらい思い出して信頼できる相手かどうか確かめたいと思い「工事前ご挨拶に言ってから支払います」とかいてメールした。


すると「そもそも俺のこと信用してないってことは伝わったよ。悪いけど他でやってくれ」

他のガス屋さん2人に聞いたら1人は「キッチンとリビングの間のパイプは、壁が厚くレンガなので、そのままではできない。全部やり直さないといけない」とのことで見積もりが移動分だけでプラス20万くらいに膨れ上がっていた。

でもう1人は「大変な工事なのでこれはやりたくない」との返事。

しょうがないので3人目に聞いたら、1人目よりは高いけど、予算以内に。でこの人に頼むことにしたら、この人も1人目の人のように前払いは言われなかったけど、工事日3日前に家庭の事情でしばらく延期したいと。

わかりましたと言って待っていたら、さらに延期したいと一週間後にショートメールが。

で、その直後、大変な工事なのでやりたくない、他でやってくれと来た。

そのくらい給湯器の位置替えは面倒なのだとわかり、最後にドタキャンした人に

「位置を変えない」とメールしたら、

「じゃあやりますよ」


ビフォーの写真


元の写真を加工し大工さんに渡したイメージ画像


大工さんに自分で加工した写真を渡してこのようにLDKの給湯器を、部屋の壁の一部みたいに見えないようにして、とお願いした。

加工した画像のようにできるか聞いたらできると言ったので任せた結果が下の写真。

細かい要望は言わなかったけど、ほぼイメージ通りでしょ?

中は物入れにしてもらい棚を付けた。

ただの大工さんは(後払いで5万円くらいだった)は黙々と二日間作業してくれたけど、1メートルくらいの高さの材料の切れ端やゴミ全部をこのリビングダイニングに積み上げ、

「このままでいいですかね」

と言って帰っていった。


アフター


給湯器下部は物入れにした

作業中は言っていたつもりが伝わってなかったことを正したり、ちょっと別の作業もお願いしたのでゴミは了承した。

すごいゴミだったけど、もう1ヶ月以上、廃墟でのような暮らしだったので、大工さんのゴミの山のことはもう頭の片隅に追いやられた。

結局、その後作業した塗装屋は毎日入れ替わり立ち代わりバイトみたいな人が来て、最後の塗装工が自分たちのゴミと勘違いして無事に持ち去ってくれた。

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