マガジンのカバー画像

小説まとめ

178
僕の書いた小説の類いをまとめました。
運営しているクリエイター

2021年11月の記事一覧

マリリンと僕 6 ~その桜は秋に咲く~

「俺、役者辞めようかと思ってるんだ」 「え、なんで?」 「もう28歳じゃん?これ以上ズルズル…

camyu
2年前
59

深夜1時、食堂にて。

実家の父から、ショートメールが届いた。 「今年で引退しようと思ってる」 たった一行だった…

camyu
2年前
93

マリリンに色が付いた日

今日はここ最近で一番嬉しい出来事がありました。 noterのアリエルさんが、私の『きっかけはロ…

camyu
2年前
40

マリリンと僕5 ~マリリンの憂鬱~

「本当ですか!?」 「ウソだよ」 「え…、ウソなんですか…」 「いや、ほんとほんと。本当だ…

camyu
2年前
43

助手席の神様

「降りてくれません?」 「無理を言うな」 「いや、こっちこそ無理なんですけど」 「なんで…

camyu
2年前
52

リストラ注意報

ふぉんふぉんと、不穏な音がフロアに鳴り響く。 “リストラ注意報”のサイレンだ。 丸閥不動…

camyu
2年前
38

しゃべるピアノ

「ピアノを弾くということは、ピアノを愛するということだ」 ピアニスト佐村亘はそう語る。 調律の作業も他人に任せるなど許せず、必ず自身で行う。 「ピアノと移動することは出来ないが、そこにあるピアノに私が触れ、語り合えば、たちまち私の虜になるのだ。私たちはいつだって、相思相愛なのだから」そう言って憚らない。 ホールでのコンサートを控え、前夜も佐村はワインを片手にピアノに語りかけていた。 「明日も僕と共に美しい音色を奏で、観客を魅了してくれよ」 「わかったわ。あなたの想う

続・神様カフェ

「ねぇ、君、往生際が悪過ぎますよ。そろそろ諦めなさい」 「嫌ですぅ。だってアタシ死にたい…

camyu
2年前
37

マリリンと僕4 ~マリリンに逢いたくて~

7月も終わりが近づき、いよいよ長梅雨が明けると、雲一つない晴天からは、悪意すら感じられる…

camyu
2年前
58

空飛ぶバナナ

私の名は谷中正蔵。 東大卒業後、U銀行に入行した。50歳まで支店長を勤め、グループ会社に転…

camyu
2年前
53

夢の失恋

不思議な夢を見た。 見慣れない校庭には、制服姿の僕と恋人のエリ。 具体的な会話の内容まで…

camyu
2年前
41