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伊藤緑
2021年8月13日 23:51
向かいの人の植物の開いた花のどぎつい色はよく見えるけれど自分がきつく抱いている影の落ちた花の色はよく見えない花が咲いているという事実は変わらないのに自分のそれは美しく相手のそれはひどく醜いそう信じて疑わずに花びらむしれと叫びながら自らの花唇は決してむしらないむしることなんて想像さえ
2021年8月5日 19:23
私の言葉はあなたのこだま私の声をこだまに変えてあなたはにこにこ笑ってるよかったぁって気持ちいいって表情崩してとろんてしてるあなたは響きを選んで捨てて残したものだけこだまに変える自分の言葉で上書きをして臭う表現吐いてはきゃっきゃ残されちゃった私の言葉はどれもぜぇんぶ死骸になったあなたにこだまに変えられ死んだ深い本当綺麗に哲学こだまの色彩どれもがさつで数秒後には落ちて