見出し画像

52日目(パンデミック)

鶴舞公園

言わずと知れた(名古屋民以外はあまり知られていない)名古屋有数の大きな公園だ。美しい日本庭園やバラ園があるのと同時に、近くに公会堂があってイベントが催されていることも多く、賑やかで活気のある公園だ。園内には他にも、子どもの遊具や、サッカー場、野球場、緑化センター、ベビーゴルフ場、小さなステージ、カフェなど、スポーツ、文化、憩いにまつわる多岐にわたる施設が存在し、とても楽しい。コスプレする人も何故か多く、この日もイベントが開催されていた。ポケモンGOに置いても要所であるらしい。

個性的な行動が人を呼ぶ?

そんな公園だからか否かわからないが、この日は次女の行動が〝パンデミック〟していく様子が見られた。

毎度お馴染み水遊び。しかし、この日は比較的涼しくしかもまだ時間は10時前後。はじめは水に入る子どもは見られなかった。次女はいつも通り一直線に池に向かい、水に浸かり始める。しばらくすると一人、二人と子どもが増えていつのまにか周りは水遊びをする子どもと見守る大人でいっぱいになった。

大人の役割

そもそも、多くの場面で大人は子どもが汚れることを嫌がる。水場は最たるもので、汚れる以外に、溺れる、風邪をひくなど多くのリスクがあり、ついつい避けがちである。しかし子どもは本能的に水場に寄っていく。この時私たちはどうしたら良いだろうか。私は多くの場合、〝なすがままに〟の態度を心がけている。今、そのタイミングで子どもが求めていることを大切にしたいと考えているからだ。

体験は抗体をもたらす〝ワクチン〟だ

もちろんリスクは承知した上で。そもそも、日常に溢れるリスクから、私たちは逃れることはできない。ならば、そのような世界を子どもから一時的に遠ざけたところで、それは対処療法でしかない。そもそも、子ども自身は、リスクに触れ、体感することを〝楽しむ〟。親は、子どもの体験したい世界を子どもが体験できるように見守ることで、〝楽しむ〟行為からビタミンと世界への抗体を手に入れることができる。

リスクから遠ざけることのリスク

目の前のリスクばかりに目を向けると、私たちは子どもたちが将来目の当たりにするであろうリスクに対処できなくなってしまう。子どもの目の前の体験を大人が止めることなく見守ることで、子どもたちは世界への対峙の仕方を知り、明日の世界を楽しむことができるのかもしれない。その意味で、体験という〝パンデミック〟がらもたらす心への影響は小さくないはずだ。

この記事が参加している募集

#子どもに教えられたこと

33,066件

#子どもの成長記録

31,739件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?