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入社半年エントリ~社会人6年目でのスタートアップ転職と経営企画室の立ち上げ戦記

はじめに

はじめまして!Contrea(コントレア)株式会社の鈴木といいます。
Contreaには2023年4月に経営企画メンバーとして入社しました。
社会人6年目の初めての転職でした。
入社から半年を迎え、
なぜContreaに入社を決めたのか?
私の経歴やContreaの魅力を踏まえてお伝えしたいと思います。

自己紹介

他人のPCを触る鈴木

鈴木菜都美(すずきなつみ)
コンビニで売っている6個入りの冷凍たこ焼きが好き

はじめての人生の選択

学生時代の私は、特にやりたいことがない思考停止人間でした。
手易い娯楽にはすぐ目が行くのに、人生を左右するような経験や努力はしたことがありませんでした。
これを書くと少し反感を買うと思いますが、学生人生において特に大きな障害がなかったのです。

その代わり、学生や10代の内から「やりたいこと」「なりたい自分像」がある人への尊敬と憧れがありました。
そのまま就職活動を迎え、初めて人生を左右する選択を迫られる中、保育士の友人が早期退職をしたことを聞きました。
高校生の時点で保育士さんになりたくて保育系の短大を選択しているのですから、私にとって尊敬の存在でもありました。
退職の理由としては、よくある人間関係とかそういったものでしたが、根本的な問題として、保育施設独特の採用手法に問題があると感じました。
当時は待機児童問題や保育士不足が連日ニュースになっていた頃でしたから、「なぜこんな社会問題にもなっているのにアナログな採用手法を取っているのか?」という純粋な疑問が頭から離れませんでした。

初めてやりたいことが浮かんだ瞬間でした。
新卒1年目人材会社に就職し、保育関連事業特化型の採用サービスを持つ事業部にごり押しで入れてもらいました。
(希望部署をトップ3で書いてと言われ、全部同じ事業部で提出し、人事に呼び出されました)
本当にこれが「自分がやりたいこと」だったのか?と今考え直すと、NOだったと思います。
やりたいことがなかったからこそ、使命感とか何かにチャレンジする理由を探していたのだと思います。

新卒でのキャリア

ジャングルでの生活

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1社目の人材会社は3,000名以上規模の大企業であり、フェーズとしては成長期後半、同期の新卒は300名程おり、成長の頭打ちを阻止するような人的投資がされている勢いのある時期でした。
企画職を希望して入社しておりましたが、学歴的に難しかったことと、人材サービスはほぼ労働集約型のため、社員の8割が営業であり、私自身も営業としてファーストキャリアをスタートしました。
当時の状況について、タイトルをつけるとすると、弱肉強食!ジャングル探検記です。
300名全員がテレアポや飛び研修などの営業を体験する1ヶ月間の新卒研修では、配属や今後の期待値を賭けた順位争いが繰り広げられます。
私は当時、ジャンガリアンハムスターぐらいのコミュニケーション能力しか持ち合わせていなかったため、圧倒的弱者の気持ちを味わいました。
ただ触発されたのか、実はプライドという物があったのか、初めて努力というものをしました。とにかく時間を問わず働き続けました。
それは私だけではなく、周囲も同じ状態でした。
配属された事業部は新設の部であり、社内でも新規サービスに値するため、とにかくサービスを成長させるべく、向上心の高い社員が揃っていました。
数字が評価に直結するわかりやすい評価方法であったため、ついていけない社員が減り、そういった環境を好む者が努力し続けるような感じでした。
そんな学生時代とは真逆の環境を私も不思議と好むようになっていました。
(新卒から2~3年の働き方がその後の社会人としての基礎体力を培うと思っており、今でもファーストキャリアとして当時の会社と営業という仕事を選択したことを本当によかったと思っています。

希望してなかった営業職へのチャレンジ

湿気と騒音がすごい新宿南口

とはいえ、営業は向いていないというネガティブの感情を持ちながらの営業成績は乏しいものでした。
同環境で育った同期は気が付いたら見えないくらい差が開いていました。
今覚えば、1年目同士の営業スキルなんて正直大差なく、行動量や練習量で成果が出ていくものなのに、みんなと違って自分には素質がないのだと思い込んでいました。
営業に向いてない人とかいないよ、必要なのは努力だけ」という責任者の声かけをにわかに信じきれなかったのです。
しばらくして、新卒入社のきっかけとなった保育施設がたまたま私のお客様となりました。
当該施設の課題解決の一手として貢献することができました。
ただ、入社当時の「やりたいこと」をやれているのに、満足はしていませんでした。
赤字社員のレッテル、申し訳なさとか不甲斐なさが募っており、商品設計に関わる企画職の方が、お世話になっている事業部に貢献できるのではと考えていたのです。
またしても「誰かのために」という外付けの理由が選択の軸になっていました。
ただ、営業成績も碌に残せない新卒社員から、企画職に移動したいです!と希望したところで、そもそも実績もないので信頼もないですし、実現されるものではありませんでした。
また、初めて「困難な状況」にぶつかって、苦手なものをこのまま蓋をしていいのか?という葛藤もありました。
逃げずに、とにかくやれるだけやろうと考えを一新してからは面白いくらい数字に反映されました。
苦手だった先輩の営業の表情から声のトーンまで全てマネをするところから始め、宙に浮いていたノウハウを自分で落とし込みやすいように営業フローを作成しました。
新卒2年目からは遅れを取り戻すように連月150%のハイ達成が叶い、自チームを持つところまで成長することができました。
営業に向いてない人とかいないよ、必要なのは努力だけ」は本当だったなと自身で体現することではじめて実感をしました。
最終的に、営業業務の中でも過酷な業務を担う緊急チームが特設されることを知り、その業務を半年間担う代わりに終えた際には企画職に転向することを責任者へ握りに行き、念願の企画職へ転向することが叶いました。

選択の軸を自分に置くこと

突然のシャットダウンに焦るハリネズミ

新卒3年目、企画職に転向してからは更に時間を使って業務に取り組みました。
コロナ渦に突入し、訳あって3人分の業務を担うこととなり、気が付いたら営業・商品・事業企画の業務を拾いに行く毎日を繰り返していました。
(もちろん最初から完璧にできるわけなく、失敗の連続ではありましたが、、)
具体的な業務内容としては、

  • 営業企画

    • SFA(Salesforce)設計

    • 受注実績管理・分析

    • 定例会資料の作成

    • イベント出展

    • 営業資料の作成

  • 商品企画

    • オプション商品の企画~スキーム設計~社内承認

    • 規約などリーガル書類作成

    • 開発要件のすり合わせ

  • 事業企画

    • 事業部予算策定

    • 売上予測分析

    • 決裁権限表の作成

    • 内部監査指摘事項の改善対応

でした。

今思うと、広い業務範囲を任せてもらえていたので、ありがたい経験だったのですが、広く浅く業務に取り組んでしまったことにより、専門性が身についてないと感じることが当時の悩みでした。
これはベンチャー企業の経営企画以外の企画職にとってはあるあるなんじゃないかと思います。
また、携わっているサービスの成熟期を感じており、次第にわくわくすることが減っていきました。
またもや「やりたいこと」ってなんだっけ?の堂々巡りです。
ただ、今までと違うのは「誰かのため」に選択をすることに限界を感じていました。


手のなるほうへ

そんな時、知人の先輩であり、当時Contreaのコーポレート部長だった西尾からContreaへのオファーを受けました。
私の広く浅い知識では、強みになる部分はないと考えておりましたが、スタートアップ企業においてはその広範囲に耐えうる「カオス耐性」と「幅広い領域を経験して得た視野」が武器になると言ってもらったことに、新たな可能性にわくわくしました。

人生、二度目の選択です。
現部署の成長のために、新たなサービス拡大を図るか。
新たな環境にチャレンジしてみるか。

「誰かのため」ではなく自分自身がわくわくする可能性に賭けたいという気持ちが強くなり、Contreaを選択しました。


Contreaについて

Contreaを選択した理由

空を見上げる代表

Contreaを選択した理由は、もちろん声をかけられたから、という理由だけではありませんでした。
まず、代表の川端の人間性です。
相手の立場や技量を問わず、先に手の内を明かし、素直に貪欲に意見を取り入れる人間性を持ち合わせていることです。
自身のプロダクト・会社の課題に対して真正面から真摯に向き合う姿勢が代表の魅力だと思っています。
最初の面談から「何か力になれることはあるか」と相手に考えさせることができる人間的な魅力があると思いました。

もう一つ、特殊な点と言えば、Contreaの他記事でも多く触れているものですが、エンジニアチームのスタンスです。
Contreaではエンジニア自身が現場に足を踏み入れてプロダクトを改善していく、進化させていくというスタンスをチームで確立させています。
これは、開発を外注している会社はもちろん、自社で開発チームを抱える会社でも滅多にない人材だと考えています。
このように少数だからこそ、従業員一丸となって会社・プロダクトの成長を目指している環境に惹かれました。

また、Contreaは医療課題を解決することをMissionの一つに置いている会社でもあります。
単に会社を大きくしたいという目標を掲げているだけでは、手段を問わなくなり、判断も血が通わなくなります。人事課題も増えていきます。
もちろん簡単なことではありませんが、元放射線技師の代表をはじめとして、医者・看護師・薬剤師などの医療従事者が集まり、社会的大義を持っていることは理想的で、会社を大きくすることが社会を良くすることとイコールになっていることは本当に魅力的でした。

そんな魅力がある会社で自身が何の価値を発揮をできるのか、チャレンジしてみたくなったのです。

コーポレート→経営企画室の立ち上げ

MTGで意見するトイプードル

入社当時、私を含めて10名前後の従業員、30名ほどの業務委託(インターンを含む)が稼働していました。
西尾の下でコーポレートとして入社したものの、10人前後の組織ではコーポレートの業務を2名体制でやるには十分すぎるため、自身の価値が発揮できる場所は何なのか、模索を始めました。
もちろん、正直なところ3年目の会社のため、足りない機能はたくさんありました。
最低限の経理業務は外注で担保できているものの、コーポレートとしての多機能はまったく担保できていない状態です。
一方で、スタートアップにおいて完全なコーポレートを構築することは、時期尚早だと感じていました。
”今”投資をするべきはそこではないだろうという考え方です。

そのため、これから組織が10人から30人と増え、会社・組織の規模感が変化していくことが予想される中で成長を助長する手段・体制づくりが必要だと考え、最低限のコーポレート業務は対応しつつ、手始めに対応したのが会議体の変更と目標設定方法の変更でした。

少数組織の名残で、週次の全体MTGでは、課題に対して全員で解決しようという状態で会議が開かれていましたが、人数が増えるにつれ、時間的コストに繋がっていました。
また、会議体としてはtopicsを共有する方式だったため、目標に対する進捗が見えづらい状況にありました。
前職がKPI・KGIの数値目標設定と報告を重視する会社であったこともあり、これを生かして全体MTGの場を、目標と進捗の共有の場として改めて設定しました。
目標設定については、各チーム3ヶ月・1ヶ月・1週間の単位で組み、報告する形式をとりました。
一丸となって取り組むような、意識的社風は残しつつ、会議体や報告形態を形式化することで、各チームの専業を図れる体制を作りました。

結果的に、コーポレート業務の範疇に収まらない価値を発揮できるのではないかと考え、経営課題を解決する経営企画室として名称を変更し、機能作りを進めています。
(ここについては、記事の一番下に詳細の記事がありますので、興味ある方は是非ご確認ください。)

また、経営陣との距離が近く、当時はマネージャーであった西尾が執行役員になったことでさらに経営陣と仕事をするという状態が増えました。
経営陣と仕事をする、ということはもちろんはじめてのことですが、自分の中で「極論にいきすぎないこと」「是か非かでの判断をしないこと」を大事にしており、これは意思決定に関わる場面が多いからこそ、経営陣の性格の把握や意見の傾向から、誰かの意見に寄せて思考するのではなくいいところを集めるイメージで、第3の視点を切り出すことを大切にしています。

前述の通り、キャリアにおいて、私は特段スキルを持ち合わせていないと考えていましたが、課題解決の手法を模索し実行していくことで、「幅広い知見」と「カオス耐性」が試される瞬間がたくさんあることで、少しずつ本当の意味での自信や確信を持てるようになってきました。
経営陣から「これがあって会社が変わった」と言ってもらえることで、自身の考えや戦略を持って会社に貢献するということにやりがいを感じた瞬間でもありました。

入社から半年たって

社内平均年齢くらいの人たち

半年間走り抜けてきたなかで、改めて思うことはスタートアップという環境、Contreaという場所の魅力は入る前に抱いていたものと大きな違いはなく、むしろこれだけ経営の意志に近いところで働けるということに対して想像以上のやりがいを感じています。
やることを見つけようとしたらいくらでもあるけど、その優先度を自分で決めて進められること。
その会社にとって、現場にとって一番大事なものから考えて仕事をできるというのは、自分が大きな会社にいたときに不便に感じていたことを、ここでは同じ轍は踏ませないと強い意志を持って進めることができるということです。
もちろん、資金的な面やフェーズで考えたときに一手間違えたら、優先度を間違えたらお荷物になるという自覚があるからこそ、経営というものに対するインプットが不可欠だとも感じています。

また、自分のチームはインターン生が主力として動いており、今まで接してきたインターンというものとは全く違い、社員並みに仕事を任せられるので驚きとありがたさがあります。
作業ベースではなく、自分の考えも持ってきてくれるのでやりやすいだけでなく、チームとしてもインターンががっつりチームの目標を担っている特殊な文化も形成されています。
経営企画室が目標を持ち、評価ができる仕組みになっていることで、社内的にも経営企画室の価値を浸透させることが出来ているため、インターンの活躍や自分の動きが会社の価値貢献に繋がっていると共通の認識を持てることは仕事をしているなかでもかなりやりやすい点です。

キャリアとしても少しずつ積んでいきたい経験が見えてきて、そこに向けてのタスクをとっていきたいことはもちろんですが、今後も一番やりたいことはその時その場所で必要な課題を特定して解決策を出すということを続けていきたいといことです。
会社としてもっともっと先のフェーズになったとしても、会社のいい部分を大切にして残していくこと、その上で次々現れる課題を解決していくこと、そこに社会への大きな貢献があると信じています。

まだなにもない、というところから一緒に会社を創り上げたい人、色んな経験を積んだけど何ができるのかわからないという人、そんな人たちが自信をもって新たな挑戦をできる環境が今のContreaにはあります。

入社したら、ウニクレソンが食べられます。

💡そんなContreaでは仲間を募集しています!💡


💡他社員のnoteはこちら!💡

▶ Contrea代表取締役 川端一広の記事


▶ 記事でも触れた前線に立つエンジニアの奮闘記

▶ 記事でも触れた経営企画室発足に関する記事

▶ 社員以上の価値を発揮するスーパーインターンのインタビュー

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