午後1時のご近所散歩。
図書館のお向かいの角に、ひっそりと佇むテーラーがある。見ると、1937年から営業している、由緒あるお店。何やら、外国の大使館御用達を匂わせる証書が飾ってある。通りすがりに、ショーウィンドウのカーテンごしに店内を覗くと、意外と若い、でもカチッとスーツでキマている店主さんが、何やら作業をしているのが見える。二代目、いや、三代目なのだろうか。それだけで実にカッコいい。たくさんの、重厚感のある、それでいて滑らかで肌触りの良さそうな生地と、ダンディーなスーツをまとったバストに囲まれなが