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スキマ小説シリーズ

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10分以内で読める超短編小説。 移動時間や病院などの待ち時間など、ちょっとした時間に読める手軽な小説です。
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記事一覧

増殖する迷惑メール【スキマ小説シリーズ】

「またかよ……  いいかげんにしろよクソが……!」 俺は、思わず悪態を吐いた。 スマホを…

仕事中の横顔【超短編/日常】通読目安:2分

リモートワークになって、仕事で家から出ることは、ほとんどなくなった。 一人暮らしの俺には…

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スーパーのレジにて レジ打ちの女性編【超短編小説/日常】スキマ小説 通読目安:5…

私は焦っていた。 三日前からスーパーでバイトを始めて、今日は初めてのレジ打ち。 ここから…

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スーパーのレジにて レジ待ちの女性編 【超短編小説/日常】スキマ小説シリーズ 通…

私は苛立っていた。 スーパーのレジ打ちが遅く、かれこれ5分ぐらい、ほとんど動かない。 (…

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きっと今度は、さよならできる 【短編小説/恋愛/切ない】スキマ小説シリーズ 通読目…

仕事終わりの金曜の夜。 西原綺月(にしはら はづき)は、一人、地元のBarに向かっていた。 飲…

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行きつけのBarにて 【短編小説/スキマシ小説/会話のみの小説】通読目安:10分

「何になさいますか?」 「ビールを・・・  あと、アクアパッツァ」 「かしこまりました」 …

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母の愛 【短編小説/あったかくなる/泣ける話】スキマ小説シリーズ 通読目安:6分

「はぁ・・・」 赤月美桜(あかつき みお)は、重い足取りで家路を歩いていた。 かなり勉強したが、模擬テストの結果は散々。 きっと、父は苛立つだろう。 そして、無関心な母に当たり、母は適当に受け流して、父の小言が始まる・・・ いつものことだ・・・ でも、だから受け入れられるというものでもない。 そもそも、美桜は勉強があまり好きではなかった。 そんなことは言い訳にならないかもしれないが、やらなければと思うほど、集中力は遠ざかる。 「ただいま・・・」 まっすぐ家に帰りた

裏心 【短編小説/恋愛/大人の恋】スキマ小説シリーズ 通読目安:10分

「いってらっしゃい」 香川沙希(かがわ さき)は、夫を送り出すと、キッチンに行って、コーヒ…

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うちにネコがやってきた 【超短編小説/あったかくなる/猫が出る話】スキマ小説シリー…

「ああ・・・ 疲れた・・・」 会社を出ると、思わず声が漏れた。 「久しぶりに癒やしをもら…

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白髪鬼の夢 【短編小説/ゾクっとする/ミステリー】スキマ小説シリーズ 通読目安:1…

木村和久(きむら かずひさ)は、久しぶりにその夢を見て、嫌な気持ちで目覚めた。 子供のころ…

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引っ越し先の落書き 【短編小説/ホラー/ゾクっとする】スキマ小説シリーズ 通読目安…

「よし・・・!  これで、一通り終わったな・・・」 部屋の中を見回しながら、元永義彦(もと…

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ストレス解消 【短編小説/怖い話】スキマ小説シリーズ 通読目安:7分

「ああ、スッキリした~」 山村武夫(やまむら たけお)は、車から降りると、伸びをしながら言…

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かくれんぼ 【短編小説/怖い話/ミステリー】スキマ小説シリーズ 通読目安:3分

あの日、ここでさよならといった君は、いなくなった。 次の日から、何の前触れもなく、二度と…

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赤い雨 【短編小説/ホラー】スキマ小説シリーズ 通読目安:7分

体調が悪い・・・ どうやら風邪を引いたらしい。 理由は明白だ。 先日、仕事が終わって家に帰る途中、突然雨に降られたからだ。 それだけなら特に問題はない・・・ いや、問題がないわけではないが、今回は気になることがある。 それは、降ったのが、赤い雨だったからだ。 ニュースでは、その雨の分析は今も進められているが、人体に悪影響はないということだったから、安心していたが・・・ ネットでは、違う情報もある。 俺と同じように、風邪のような症状が出ている人もいるらしい。 いや、といっ