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50.作品制作への想いはシンプルに

展覧会用の写真作品を制作して、印刷会社さんにドキドキで入稿した。

前からやってみたかった展示方法のスタイルでプリント方法をいつもと変えてみたり、額なしにしたりいろいろ初挑戦してドキドキだった。

そして、展覧会用のプロフィールなど提出書類も作って、ギャラリーのオーナーさんに提出。

ひとつひとつの作業が楽しくて、幸せだった。

イギリス留学を決めて、退職を決意した時から、「イギリスに行ったらむこうで写真作品を制作しロンドンで展覧会したい。」

この夢が、すぐそこまで訪れていた。

作家プロフィールと、今回の作品コンセプトとPDF化した作品のデータをオーナーさんに送る。

数時間後、オーナーから返信が来た。


多くのアーティストからこうしてデータをもらってますが、あなたの作品に非常に興味が湧いています。
美しいです。当日、本物を見られることを楽しみにしています!!!


という内容。お世辞であっても嬉しすぎる言葉だった。


私の作品は、見てくれた人が「きれいだな」「素敵だな」
と思ってくれたらOK!といシンプルなものだ。

単純な人間からは単純なものしか生まれない。住む世界が単純だから。

私はそう考えている。

昔は、難解な作品とかコンセプトを作り込んだ作品をつくってみたこともあったけど全くしっくりこなかった。
なんかウンチクを語るけどあんたの中身薄いよね。というような、ただのイヤな奴丸出しだったから。

頭悪い奴が知識人ぶるような、ほんと私が陥りやすいタイプのイヤな奴になりそうだったので、制作した作品はすぐにゴミ箱へ捨てたこともあった。
それからはコンセプトとか精神的なことよりも、技術面を勉強した。コンセプトがふにゃふにゃな分、技術で賄えるように。もしくはコンセプトが見つかった時にそれを表現できる技術が揃っているように。

とにかくいろいろやった。


右往左往して、ハービー山口さんを知り、彼のような人を幸せにする作品をつくりたい!!という気持ちから、ごちゃごちゃ難しく考えるのをやめた。

そして、私が夢の中で見てる世界の色、一番癒される睡眠時間に感じる色を求めて、カメラと一緒に作品を作るようになった。


ちなみに、アンジーさんのアンジー(アンジェリーナ・アヤ)というニックネームはハービー山口さんご本人から付けていただいたニックネームです。いつかこのことも記事にしたいと思います。

作品制作をしていて、みんなをあっと言わせてやろう!というような気持ちは全くない。

はたまた、自分の個性を表現するの!といった意気込みも無い。

当日ギャラリーに来た来場者の方が、「素敵。」って一瞬でも思ってくだされば。
そんな気持ちを込めていつも制作している。

それと芸術さんへの感謝の気持ちを込める。私たちが住んでいる星は素敵な星。ということを芸術さんを通して気づいてもらえたら、嬉しい。なにより、私がこうしてめんどくさい作業をしてでもわざわざ作品を使ってるのは、芸術さんへの恩返しだから。

あとは簡単で他者からは「あ、この景色すき」「この雰囲気すき」「あるよねぇこういう日常。」といったシンプルで簡単な感想がもらえらいいのだ。
こうだから、好き。これこれこういう理由で惹かれるとか、難しい説明言葉はいらない。普段美術館なんていかないタイプの人でも、とっつきやすいものを目指している。

今回は単写真の作品にした。以前撮影会した時に撮影した、一枚。一枚で十分勝負できるパワーが宿ってた。

仕上がるのが楽しみだった。


プロポーズまであと473日

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