55.ブレア城で神の使いに会う話
Blair Athollに到着。ここから歩いて、目的のお城に向かった。
徒歩10分でも、アンジーの足が遅いからなんなのか、20分くらいかかった。
そしてお城、ブレアキャッスルの門に到着。
この高さ3mくらいありそうな大きな門を入ると、長い長い一本道がつづく。道はとても綺麗で、映画やポストカードのワンシーンに出てきそうな美しい姿をしていた。
これが20分くらい続き、自分が迷子になっていないのか不安がどんどん膨らむ。両サイドは、ヒツジが放牧され人の気配は無い。
川のせせらぎが聞こえてきて、そよ風が心地よい。お昼には結構あたたかくなっていた。
きっとこの水はそのまま飲めるだろう。澄んでて、美味しい水の匂いが川の流れと共に立ち上っていた。
歩いて30分、白く美しい建物が見えた。
ブレアキャッスルだ!白雪姫が最後王子さまと一緒に向かうような綺麗なお城だった。
この吊り橋を渡れば、お城に到着する。
お城に到着した。
なんでこんなところにわざわざ来たかというと、昔流行った(?)365日世界の絶景観光名所診断かなんかの本で、私の誕生日がここブレアキャッスルだったから。それだけ。
365中の世界対象なのに憧れのイギリスが該当して、スコットランドのお城だなんてめちゃくちゃテンションが上がったのを覚えている。砂漠、洞窟とかタワーとかいろいろあった中でお城!
そしてその頃は、まだ英語を勉強する前でイギリスは行ってみたいけど英語話せないしな。という時代。
なので、スコットランドなんてかなり非現実な世界だった。まず、このお城が実際存在するのかも当時は信じてなかった。
ということで、本当にあるのか確かめに行った感じで、ここまで来た。
ちょうど城の案内ツアーガイドがはじまるところで、それに参加しようかなと思ったけど、自分の時間で周りたかったので自分の足で城の中をまわった。
観光客さんもちょこちょこいたけど、けっして混んではいなかった。
日本人なんて珍しいわね!と、スタッフさんに言われ、日本語訳の説明書もあるわよ。でも、なかなか使われないの。よかったわ。残しておいて。
と冗談混じりで言われて、日本語ガイドを受け取った。
広く豪華で優美なお城。
中は撮影禁止だった。明治天皇?がここに宿泊に来たらしい。お泊まりになった部屋は菊を象ったドアノブだった。
ゆっくりと舐め回すようにお城の中をみて、やっとお腹がすいたのでカフェにむかった。
カフェで、ペットボドルのお水・紅茶・スコーンを買って外の景色がいいテラスで食べていた。
すると、わさーーーーっと大きな鳥が飛んできて、降りた。
孔雀だ!!野生の孔雀!
写真だと、おじさんのペットみたいだけど、野生。なんでみんなこんな普通にメシ食ってられるんだ。笑
え、そもそも、みえてるのかな?
ゆっくりとテラス内を歩き回ってごはんのおこぼれをねだる孔雀。わたしのところにもきた。
こんな近くで孔雀を見るなんて初めて。
でもスコーンなんて孔雀の身体には、よろしくないよな。健康・生態系ブチ壊れるよな。。。と思って、手元には、孔雀にあげられそうなものは何もなかった。ごめんね。孔雀さん。
話は変わるけど、仏教徒の教えに孔雀明王の教えというのがある。
孔雀は、サソリや毒虫を食べるのに、その毒に当たることなくいつも美しい姿を振りまいている。
そこから、教えを見出して、私たちも生きていくには辛いこと・嫌なことはたくさん起きるけど、それに毒されることなく、笑顔で晴れやかに穏やかに生きていこうじゃないか!
という教えがある。(かなりざっくり説明しました)
このことを知っていたため、孔雀への想いが強く特に好きな鳥の孔雀。また、私の好きな神様・弁天さんも孔雀を召使にしていることもあり、孔雀が近くに来た時は神様が今そばにいるよ!っていうメッセージでもある。まぁ、いつもそばにいてくれるんですけどね^^
あぁ、護られてるなぁと感じて、孔雀がまた飛び立つまで見守った。
つづく
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