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1600分(約26時間)英語でドラマを観たら、「英語脳」やや復活。

最近は韓国ドラマばかりを観ていたけれど、ちょっと気になるドラマを観始めたら止まらなくなり、1話20分弱のドラマ全80エピソードを1週間かけて観てしまった。ドラマはカナダで製作されたものだったらしいが、北米で大変人気を博したものだったらしい。派手な内容ではないけれど、今私はそのドラマを観終り、ちょっとしたロスを感じている。心にじんわりと響く、なんとも温かいドラマだった。

ドラマのタイトルは「Schitt's Creek」。私は単にNetflixで観つけて観始めたのだけれど、それは6年にも渡って制作されたドラマだったらしく、私が気付かない間にキャスト達は始めと終わりで6歳も年を取っていたらしい。全く気が付かないほどキャストの演じるキャラクターはそれぞれとても活き活きと楽しく、あぁ、またたくさんの好きなシーンを観返したくなるほどだ。

私は英語で映画やドラマを観る時は英語のキャプションを表示して観ている。意味が分からなければ巻き戻し、日本語のキャプションを付けて再度確認するので時間がかかる。
今回も観始めたころは何度も巻き戻し日本語を確認することが多かった。なぜならモイラという母親役をのキャラクターの使う英単語やイントネーションが私の英語の知識を大幅に超え、何を言っているのかが全く分からなかったのだ。「独特の言い回しとイントネーションで話す女性」、と言うのが彼女のキャラクター設定だったのだけれど、とにかく聞き取れない。英単語も難しく、日本語のキャプションをつけても理解が追い付かないことが多く、Googleで単語を調べることも多々あったけれど、最終的には彼女のセリフの部分だけはもう理解することを諦めた。もちろん重要な場面のセリフは日本語キャプションにお世話になったけれど、もう他はすっかり諦めてしまった。それでも彼女の動きや佇まいやファッションに魅了された。それで十分だ。

ドラマのエピソードは1つ大体20分弱。気軽に観られると思い観始めたらもう止まらなくなり、少し時間が空けばすぐにNetflixをつけてしまっていた。そして気が付けば、80エピソードを全て観てしまった。

観始めてから3日目ぐらいで、私の脳の中に英語の体積が増えていくのを感じた。どこからともなく英語が湧き出てくる感じ。あぁ、何だか久しぶりの体感だなぁ、とちょっと嬉しくなった。そして5日目ぐらいには夢を英語で見るようになった。これはもう私の経験上、英語脳が戻ってきたという事になる。寝ている間は英語で考え、英語で話している。うんうん、良い感じだ。そして1600分という結構な時間を英語だけを聞いて過ごした1週間後には、起きている間も英語で考えたり、英語で独り言を言ったりする時間が格段に増えた。キャラクター達の英語のセリフが頭の中にふわりと漂う感じ。そしてそれが私の言語野に染み付くイメージだ。

あぁ、このまま英語脳をどうにかキープできないだろうか?とは思いつつ、私は今、韓国ドラマを観始めてしまった。。。。韓国語の基礎知識が全く無い私の脳には、韓国語脳は育たないだろう。

留学中は英語ばかりを聞いていたのだから、そりゃ英語脳も育つよなぁ・・と、今更ながらに納得している。英語脳なんて日本にいる間に育てるなんて難しい!と思っている人もたくさんいるとは思うが、ぜひ一度、集中的に英語だけを聞き続ける時間を楽しみながら作ってほしい。
例えば愛するキャラクター達のセリフがあなたの脳を占領し、彼らの口癖が、外国語であるにもかかわらず瞬時にあなたの口から発せられる事だって当たり前のように起こるのだから。

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