マガジンのカバー画像

美紀の目から見たイタリア

21
1998年にイタリア、フィレンツェに移住。語学学校を四ヶ月で終了し、その年のうちに就職先を見つけました。2001年に結婚、2019年に離婚成立。免税店販売員、語学学校事務員、高級…
運営しているクリエイター

2019年10月の記事一覧

パロラッチャ

パロラッチャ

いちど言い出すとやめられない。
日本では
「こんちくしょう」だの
「べらんめえ」だの、
女性には使いづらい言葉しかないので、
何か思い通りに行かなかったり
腹が立ったりすると、
「あらまあ」とか「こまったわ」とか「うーん」とうなるのがせきのやま。
こちらでは男性が使う強烈なのを
ちょっともじって
女性も怒りを吐き出すことができる。
それこそ「こん畜生」が
「こん動物」みたいな
へんちくりんなことば

もっとみる
愛国心

愛国心

というより自分と自分に関わるものすべてに対する愛情が深い。
まずは何より自分がかわいい。
次に家族がいとおしい。
恋人にはぞっこんで尽くしまくる。
またそれらの自慢に言葉を惜しまない。
「ぼくは英語が話せるんだ。
あんなコースにも通ったし、
あそこの先生はぼくのこといつも誉めてくれるんだ」
「うちの子は才能があるのよ、
その辺の女優なんかよりずっとかわいいし。」
「私の彼はやさしくてスポーツマン、

もっとみる
騎士道精神

騎士道精神

イタリアの男性って本当に紳士。
車のドアや、レストラン、お店のドアもたいてい開けてくれる。
銀行の入り口でちょうど出てこようとしていた人がドアを持ったまま
「どうぞ、お嬢さん」
と私を先にいれてくれたり。
バールや学校、エレベーター、
必ず男の人がドアを開けて女の人に先を譲ってる。
年配の人とレストランに行ったら、
マフラーやバッグなんかをごそごそしてないでさっさと座らないと、
立って待ってくれち

もっとみる
イタリア女にイタリア男

イタリア女にイタリア男

イタリアの女の人たちはどんなかというと
オルゴリオーザ(自信家)、アッグレッシーヴァ(押しが強い)。
日本人の女の子みたいにドルチェ(やさしい)、
ティミダ(おとなしい恥ずかしがり屋)なのはなかなかいない。
日本の女の子でよっぽどアッグレッシーヴァでも
イタリア人の女の子に比べればよっぽどドルチェにみえるからすごい。
なんたって、生まれたときから蝶よ花よと育てられ、
男の子からは騎士道精神にのっと

もっとみる
マザコン王国

マザコン王国

イタリアはマザコン率99.9%。
それはもう世界中の誰もが知ってる常識。
でもやっぱりいい大人が電話片手に
「マンマ〜!」
なんていうのをきくとなんか気恥ずかしい。
うちの夫も少ないときで週1回、多いときで一日に2、3回
「マンマ、コメスタイ?」
とやっている。
うちの学校の理事長さえ電話で
「マーンマ!心配しないで、いい子にしてるから」
なんて。
「Buono」は大人なら「いい人」、子どもなら「

もっとみる
見せたがり

見せたがり

ちょっといいものを持ってるとみせびらかしたい。
気持ちはよく分かる。
レストランで席についたらまず携帯をテーブルに置く。
かかってきた訳でもないのにしょっちゅう手にとっては
嬉しそうに触っていとおしそうにながめる。
電車に乗るとCDウオークマンをおもむろにカバンから取り出し
膝の上に置いて両手で大事そうに支えて持つ。
バスなんかで本体を出すことができない場合は
イヤホンについてるリモコンを
これも

もっとみる
時がゆっくり流れるイタリア

時がゆっくり流れるイタリア

日本ではあれよあれよという間に
いつのまにか時が流れていた気がする。
あれをしなくちゃ、これをしなくちゃ、
ってやらなきゃいけないことがいっぱい。
朝7時45分に出勤する為に
6時に家をでる。
帰宅は夜の8時
(特に何も用事がなければ)。
ご飯を食べて授業の準備をして
夜中の2時に就寝。
翌朝5時には目覚しがなる。
日本での最後の一年は
こんな風に過ごした。
行き帰りの電車のなかで

もっとみる
私を助けたいですか?

私を助けたいですか?

イタリア語で
「助けてもらえませんか」というのに
「私を助けたいですか」
という表現を使う。
これって結構イタリア人っぽいと思う。
イタリア人って、人になにを言われようが、自分のやりたいようにやる。
無理矢理やらされるなんて耐えられない(からしない)。
人を助けるのも同じ。
頼まれたから助けるというより助けたいと思う気持ちがあるから助ける。
助けたいという気持ちが起こらないような相手には、
泣いて

もっとみる
団子より花

団子より花

台所用品や電化製品、家具など、
何でもかんでも格好よさにこだわるイタリア人。
機能的でなくても少々使い勝手が悪くても、
「美しいことに意義がある。」
大理石とおしゃれなタイル、金ぴかの蛇口やタオルかけ。
すごくゴージャスで美しいトイレ。
さあ、用を足してトイレットペーパーを探すが見つからない。
なんと後ろの壁にロールが設置してあるじゃないの!!
座ったまま紙を巻きとろうとするとうまくいかなくて、

もっとみる
女性美

女性美

イタリアの女性は美しい。
というか、色気がある。
色っぽいというより女っぽい。
みんな、女であるということを目いっぱい楽しんでいるように見える。
小学生だって鏡の前でリボンや髪留めを、
ああでもないこうでもないと一生懸命やっている。
最近の若い子達は、
世界的だらしないファッションの流行のせいで、
わざと汚い格好をしているこもいるけれど、
やっぱり大半の女の子は胸やお尻を強調する服を着て、
髪もば

もっとみる
交通ルール

交通ルール

イタリアでは交通ルールなんてあってないようもの。
それどころか、ルールを守っているとかえって危険かも。
信号無視なんて普通。
というか、
イタリアでは、青は進め、黄は急いで進め、赤は気をつけて進め。
車線なんてほとんど無視で、
2車線の道路を3列に並んで走ってるなんて普通。
右折左折に、方向指示機なんて期待してはダメ。
予告も無しに平気でまがってくる。
後ろを走ってるときはいいけど、
自転車で横に

もっとみる
イタリアのここが好き

イタリアのここが好き

私がブログを始めたのは2005年。
それまでホームページを開設して、
レンタル日記などを使っていましたが、
簡単に更新できて、
写真もたくさんアップできる、
楽天ブログを使い始めました。

楽天ブログには、
フリーページといって、
エッセイを書いたり、
いろいろ自由に使えるスペースがあり、
そこに私のイタリアでの体験を書き綴っていました。

楽天が使いづらくなってきて、
携帯アプリでの更新もできな

もっとみる