団子より花
台所用品や電化製品、家具など、
何でもかんでも格好よさにこだわるイタリア人。
機能的でなくても少々使い勝手が悪くても、
「美しいことに意義がある。」
大理石とおしゃれなタイル、金ぴかの蛇口やタオルかけ。
すごくゴージャスで美しいトイレ。
さあ、用を足してトイレットペーパーを探すが見つからない。
なんと後ろの壁にロールが設置してあるじゃないの!!
座ったまま紙を巻きとろうとするとうまくいかなくて、
ロールがするりと抜けて床をころころ・・・
からだをねじったまま拾おうとしたら背中がぐきっ・・・
なんで横とか前とかにつけてくれなかったのー!!
タオルかけや照明の位置とのバランスで、
トイレットペーパーの位置まで決まってしまうのね、
イタリアって国は。
なんてったって、機能より美しさなのであーる。
家具も重厚な木製のクラシックなものが多く、
扉や引き出しに鍵がついてる。
しかも鍵穴にきちっとはめてまわすのに結構コツのいる鍵が多いんだな、
これがまた。
でもやっぱり美しいからそれでいいの。
ちょっと工夫すれば機能的になって無駄な動きを節約できると
私たち日本人は思うのだけれど、
特に時間に追われてる訳ではないイタリア人は、
ちょっとくらいの不便は気にならないらしい。
もしかしたら
便利なものを経験したことのないイタリア人には、
不便だということさえ気が付かないのかもしれない。
いまだに映画にでてくるような旧式のエレベータを自分で開け閉めしながら5分もかかって2階へあがるなんて、のんきというか優雅というか。
ここまでが15年前に書いた記事。
エレベーターは未だに存在します。
テレビドラマでも、
エレベーターに乗った人を追っかけて
階段で先回りするシーンが当然のようにあります。
日本じゃありえな〜い!と思うんですが。
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