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海外移住をする投資家の心理


いわゆるリタイアやセミリタイアすると海外移住する方が多いですね。

これなぜでしょうか。
海外で子供に国際感覚をつけさせたい、安く良い教育ができるから、生活費が安いから、ゆったり暮らしたいから、、、等々たくさん理由はあると思います。

しかし、リタイアをする投資家の多くは基本的に、税金を考えているケースが多いですね。

シンガポール、タイ、マレーシアなどは、株式のキャピタルゲイン税が0になります。

例えば、日本で1億円の株式のある方は、理論上年間400万円ほどのキャピタル上昇が期待できます。もし400万円の株式を売ると、株の売却時に20%税金がかかりますので、手取りは320万円に減ります。

しかし、シンガポールやタイ、マレーシアではこれが0なので(正確にはタイは、売却の翌年にお金の移動をした場合、キャピタルゲイン税は0です。)、400万円が懐に入ります。
つまり、日本だと1億あっても、月27万円の生活しかできませんが、キャピタルゲイン税が0の国だと、月34万円の生活ができるわけです。
何もせずに、20%所得が増えるわけです。

これ例えば、キャピタルの売却額が、5000万円とかになると、日本と上記の国では、1000万円、年間で異なるわけです。

なので、投資家は皆、海外に行ってしまいます。

日本でも来年から新nisa制度が始まります。
これは売却時の課税が0です。

しかし、年間の売却額は360万円までです。
なので、日本でも近しいことができるようにはなりましたが、額が大きい方は圧倒的に、海外の方が有利です。

もう1つはビザの問題です。
海外で滞在するには短期間でなければ、ビザが必要なのはご承知の通りです。

しかし、海外移住の多くのビザは、ワーキングパーミットがありません。
つまり、働けないんですよね。
働かないとさすがに暇、働いてもう少し良い生活がしたいなどあっても、なかなか難しかったんです、今までは。

勿論、海外で会社を作って自分にビザを出すことも可能ですが、それはそれで大変なわけです。

ではそれがどう変わったのか?
仕事がオンライン化しノマドワークが可能になりました。

ビザなきゃ働いちゃダメというのは、現地で働いて、現地通貨を得る行為を基本的には、規制しています。

つまり、海外で日本人を対象に、オンラインを用いて円を稼ぐことはできるのです。

このような働き方の変革が、投資家の海外移住のハードルを下げています。
ちなみに、税金は払わないといけませんよ。

日本もインバウンドで利益を得たいならこのような税制を改革し、投資家のような富裕層を取り込むべきですが、そのような考えは無さそうですね。

従って、日本人は富裕層ほど海外にいってしまいます。

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