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「”マーケティング”ってなんだろう?」#6

“マーケティング”と聞いて皆さんは何を思いますか?

 「将来メーカーのマーケッターになりたい!」「マーケティングって興味あるけどなんだろう?」「大学でマーケティングの講義をとってて勉強中!」などなど、人それぞれかと思います。

 わたしは正直なところ「あんまりよくわかんないけど、モノを売るためにいろいろすることかな?」なんて大雑把なイメージを抱いていました。笑
一体、マーケティングって何なのでしょうか?何をすることなのでしょうか?

 今回は、正体がわかっているようでよくわかっていないマーケティングについてビジネスのプロ山口豪志さんにお聞きしました!


なぜ「マーケティング」という言葉が生まれたか?

 はじめに、どうしてこの言葉が生まれたのかという背景に触れてみましょう。企業の売り上げをアップするためには、その企業のセールスマン(=外交販売する人)の存在が非常に重要です。

 しかし、優秀なセールスマンになってくれるような人材を募るにあたって、“セールスマン”という言葉では“ご用聞き”のような良くない印象を与えてしまう、という問題がありました。

 そこで言葉のイメージを変えるべく、マーケット(市場)を作る人、“マーケッター”という役職が生まれたのです。そしてその人たちがするのが“マーケティング”ということになります。

 なお、余談ですがマーケティングを日本語で訳すると「市場適応活動」となるそうです。(早稲田大学の教授談)


マーケティングは何をすること?

 ある街に電気屋A店があるとします。その街に電気屋がA店しか存在しなければ、A店は販促をしなくても商品は売れるでしょう。しかし、同じものを売る電気屋が他にもあったらそう上手くはいかず、競争になりますよね。

 その市場における競争に勝ち、商品をたくさん売ってより多く利益を得るため、また商売を長く続けるための活動や戦略をマーケティングと呼ぶのです。

 たとえば市場調査をしたり、仕入れのコストを下げたり、ブランド要素を加味した商品を販売したり、広告や宣伝を行ったり…商品を販売することに関するあらゆる過程でそれは行われます。

 また変化が多い活発な市場においては、商材や販路・販促を時流に沿って臨機応変に変えていくことも重要です。でないと企業存続が難しくなってしまうからです。

 マーケティングには、市場に 変化・対応しよう、という意味も含まれます。元々は、先述したように人材を採用しやすくするために生み出された言葉でしたが、今日では細分化、学問体系に発展・進化してきています。



<参考>学問体系の例
 販売のみであれば、たくさん売れたら目的は達成できますね。しかし、売り上げが上がるだけでは、会社を長く続けていくために重要である、イメージの向上やブランド醸成といった要素を伸ばすことはできません。

 そこで、ただ売り上げの数字を大きくすることだけではなく、市場において“どういったポジショニングで売り上げて行くのか?”を考える必要があるのです。このような市場適応活動の具体な手法として「4P*」や「4C*」等の分析手段が登場しました。
*4P=Product/ Price/ Place/ Promotion
*4C=Customer Value/ Cost/ Convenience/ Communication 

<補足>マーケッターは、給料が高い?
 営業マンやセールスマンは、フロントでクライアントの対応する役割です。でも、マーケッターは商売の司令官、将校のような存在です。ですので、責任も重く給料も高い職種になります。


* * *

【大学生さえ子、仕事マガジン連載スタートしました!】
「働くってどういうこと?」
「アルバイトと正社員は何が違うの?」
「ベンチャー企業と大企業の差はなんだろうか?」
「なぜ会社によって給与が違うの?」
「ブラック企業の見分け方は?」
などなど素朴で漠然とした疑問は、教科書や授業に特定の答えが載っているわけではないですよね。

でも、できることならスムーズに社会人のスタートを切りたい!
入社前と後のギャップも、できればない方が望ましい。
そのための準備期間として、たっぷり時間のある大学生活で、少しでも社会のことについて理解しておきたい…!

このnoteでは「働く」ことや「仕事」、「就職活動」について考えたはじめた大学生からの素朴な疑問に、山口豪志さんが答えます。

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