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【こどもに初めて自己理解を教えてくれた絵本】37冊目「ぼくのニセモノをつくるには」
こんにちは。ぶさパパです。
こどもと読みたい絵本、本日紹介するのは、「ぼくのニセモノをつくるには」です!
このnoteでは、僕と息子たちの絵本ライフをゆるーく毎日書いています。
昨日の1冊はこちら!↓
絵本との出会い
今週は昨日に続き、ヨシタケシンスケ先生ウィークということで、(なんだそれ。
笑)
ヨシタケワールド大好きな長男が選んだ本がこちら!
早速読み聞かせをしていきます!
読み聞かせの感想
主人公のけんたくんは宿題やお手伝いとかやることが多いので、自分の身代わりになるロボットを買いに来ました。
まさかのSFストーリーです。笑
ロボットを自分の身代わりにするためには、自分の情報をロボットへインプットしなければいけません。
この本はけんたくんがロボットへ自分の情報を伝えていく中で、はじめて自分についての理解を深めていく物語になっています。
自分について知る
ということがテーマになっているのですが、これって人生を生きるうえでめちゃめちゃ大事ですよね。
家族構成など履歴書的な情報だけでは身代わりにはなれないとロボットは言います。
もっとけんたくんの情報が欲しいようです。
けんたくんは頭をひねりながら自分のことを細かくロボへ伝えていきます。
「ぼくは【おとうさんとおかあさん】のこども」であることを伝えるページ。
それぞれにおとうさんとおかあさんがいるから、ずっとたどっていくと凄い沢山の人が自分と関係していることにけんたくんは気づきます。
うちの長男も自分のおじいちゃんとおばあちゃんに例えながら考えていましたが、ピラミッドの3段目くらいしか先祖を知らないことに驚いていました。笑
実はぼくってマシーンなのかもしれないと考えるページ。
ごはんを食べてうんちをする「ごはん製造マシーン」。笑
「ロボットのように誰かにプログラミングされた人生を生きているかもしれない」という事を考えさせられるメッセージ性を感じます。
動物園をロボとけんたくんがお散歩しています。
「けっこうけんたくんのことがわかってきました」とロボは言いますが、けんたくんは自己理解を深めるなかで実は対してぼくって他の子とそんなに違わないんじゃないかということに気づいたようです。
檻のなかの動物たちが「どのこどもも美味しそうだ」と言っています。
人間からみたらどの動物も同じに見えるように、動物から人間をみたらどの子供も変わらないよといった深みなメッセージ。笑
けんたくんは自分が人からどのように思われているかを考えはじめます。
家族やおともだち、先生など色んな人の頭の中にはそれぞれ別のけんたくんがいるかもしれないと考えるページです。
5歳の長男も共感していたので、絵本の表現力が凄いなあと思いました。
自分が黙っていれば人には知られないことがあるということを考えます。
つまりぼくのうちがわにはぼくしかはいれない。
ぼくたけのせかいがもうひとつあるってことだ。
これってスゴいことだ。
という文章が凄いいいなあって思いました。
けんたくんが自己理解を深めるなかで、セルフで自己肯定感を高めている表現にとても感動しました。
けんたくんは自己理解を深めるなかで、「ぼくはひとりしかいない」ということに気づきます。
人間一人一人の個性を木に例えています。
「木の種類は生まれつきだから
選ぶことができないけど、
どうやって育てていくかは
自分で決められる」
「木の大きさとかはどうでもよくて、
自分の木を気に入っているかどうかが
いちばん大事らしい」
けんたくんの言葉が深すぎて、おじさんの私にも刺さりまくっています。泣
「じぶんのことをかんがえるのってめんどくさいけどなんかちょっとたのしい気がする」とけんたくん言います。
じぶんを知ることは大事なことだし、そして楽しいことってことを絵本を通して子供に教えてくれます。
けんたくんのことを理解したロボ。
さっそくママにはなしかけますが、いきなりバレて物語はおしまいです。
読み聞かせを終えて
じぶんを知るってすごく大切なのに、一般的にこどもが自己理解をはじめるのって就職活動からなんですよね。
勉強や趣味に没頭する時間も大事ですが、小さい頃こらじぶんってどんな人間なのか?って考えることが大事だと思っています。
しかもいまの時代、普通に生きているだけで無数の情報を浴びてしまうので、よりいっそう自分を理解していないと周りに流されていきてしまいそうです。
この絵本にであってから長男が「僕はこんなひとかも」って考えられるきっかけになりました!
ありがとうヨシタケ先生!
ぶさパパももっと自分をしらなければ!
ではまた!
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