＜散文＞オアシス

こんな砂漠の時代にも
オアシスがあるんだよ
君に刺さっていた錆びたクギ　もう無いから
さあ手を繋いで
こんこんと湧き出る泉に飛び込もう

水しぶきは炭酸のシャワー
好きなだけ踊っていようよ
光が反射して　きらめく時間
ヤシの木がそよそよ
鳥たちも嬉しそうに鳴いている

ここには誰もこないから
君の話ゆっくり聞けるよ
今までのことも　どんな気持ちだったとか
ふたり肩を並べて
悲しみは夕日に預けてしまおう

お月様がスポットライト
瞳きらめく君と踊りたい
満たされたら　一緒に眠ろう
水面が静かに揺れて
青い夜空が二人を優しく見守っている

君となら身体１つでも怖くないな
ここから二人を始めていこう