文徒インフォメーション vol.43

Index------------------------------------------------------
1)【Book】菊池良「【純文学の100万部超】芥川賞5作品がベストセラーになった理由」(ダイヤモンド・オンライン)
2)【Publisher】日本出版者協議会が「【声明】ロシアによるウクライナ侵攻に抗議し、即時撤退を要求する」を発表
3)【Advertising】境治「マスコミ4媒体はなぜ『ネットに敗北』したのか」(東京経済ONLINE)
4)【Digital】Hakuhodo DY Play Asset―NFTなどのブロックチェーン技術によるコンテンツとファンとの新たな関係性を研究
5)【Magazine】「【緊急レポート】ウクライナ版エル編集長、ソニア・ザブーガとの1時間」(ELLE)
6)【Marketing】AOKIが展開する「ORIHICA」が光文社のファッション誌「CLASSY.」編集部とのコラボアイテムを展開
7)【Comic】なるほど「日蓮聖人降誕800年」なのか!
8)【TV, Radio, Movie, Music & More】「kotoba」2022年春号(集英社)で映画「ゴッドファーザー」を特集
9)【Journalism】「公開のウクライナvs閉鎖のロシア 巨大IT企業が鍵 SNS時代の戦争」(金子淳)
----------------------------------------2022.3.7-3.11 Shuppanjin

1)【Book】菊池良「【純文学の100万部超】芥川賞5作品がベストセラーになった理由」(ダイヤモンド・オンライン)

◎トヨタはどうするのだろうか?毎日新聞は3月5日付「今週の本棚」で西谷公明の「ロシアトヨタ戦記」を取り上げている。
《トヨタ自動車のロシア進出は日露関係史に残る大事業だった。日本の自動車メーカーでは初めてのロシア現地工場をサンクトペテルブルク郊外に建設し、2007年12月に生産を開始した。》
https://mainichi.jp/articles/20220305/ddm/015/070/015000c
本書を読めばロシア進出を推進したのは奥田碩元会長であることがわかる。さて、豊田章男が新聞の一面を飾るような決断をするのか見物である。

◎アイドルグループ・日向坂46の河田陽菜の写真集「思い出の順番」(小学館)は初版10万部で、さらに2度の発売前重版によって累計14万部での発売となった。
https://www.oricon.co.jp/news/2226282/full/

◎日刊スポーツは3月4日付で「木下優樹菜“一般人”として初の写真集に思い『芸能界への復帰は考えておりません』」を掲載している。
《元タレント木下優樹菜(34)が17日に、“一般人”として初の写真集「CORRECT」(双葉社)を発売する。
木下は、タピオカ店とのトラブルなどがあり、2020年7月に芸能界引退。21年10月にYouTubeチャンネルを開設し、事実上芸能活動を再開している。》
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202203040000531.html
ヌード写真集のようだ。「週刊女性PRIME」が3月4日付で発表した記事のタイトルは「木下優樹菜、ヌード写真集発売もなぜか『一般人として出す』ことを強調する解せない理由」である。
https://www.jprime.jp/articles/-/23403

◎毎日新聞は3月3日付で橋爪大三郎の「吉本隆明没後10年/上 自立を貫いた普遍性」を掲載している。吉本が亡くなって3月16日で丸十年となるのか。
《吉本氏は、知性を装った傲岸と戦い、マルクス主義の党派性と戦い、個人の自立を貫いた。》
https://mainichi.jp/articles/20220303/dde/014/040/005000c
吉本隆明は私が人生で最も影響を受けた詩人にして思想家である。私は吉本から戻ることや降りることの大切さを学んだように思う。

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デイリー・メールマガジン「文徒」はマスコミ・広告業界の契約法人にクローズドで配信されている。2013年より月〜金のデイリーで発行し続けており、2021年6月で通巻2000号を数えた。出版業界人の間ではスピーチのネタとして用いられることが多く、あまりにも多くの出版人が本誌を引用するせいで「業界全体が〝イマイ社長〟になっちゃったね」などと噂されることも。

マスコミ・広告業界の契約法人に配信されているクローズドなデイリーメールマガジン「文徒」をオープン化する試み。配信されるメールのうち、出版・…

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