読書記録 #6 『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』
はじめに
1996年に出版された森博嗣 氏著『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』(以下『すべてがFになる』)を読みました。過去で一番、理系で良かったと思った本でした。
本記事は自身の読書記録用に記述しています。
ネタバレ等もあるかもしれませんので、ご覧いただく際はご注意ください
本書を選んだきっかけ
Youtubeチャンネル「ほんタメ!」で紹介されていた同氏著の『夢・出逢い・魔性 You May Die in My Show』を最初に知りました。
題名で3つの意味が掛けられていると知り、なんておしゃれな題名なんだと思い読んでみようと書店で購入したところ、裏表紙に「V」シリーズ第4作と書いており出鼻をくじかれました😅
それでよくよく調べてみると、森博嗣氏の作品は世界観が共通しており、「S&M」シリーズが最初であること。そして、その「S&M」シリーズの第1作目が本書『すべてがFになる』ということを知り、本書を読むこととしました。
本書について
あらすじ
読書期間
2024年1月4日(日) ~ 2024年1月12日(金)
感想
え、これ本当に1996年出版の本でしょうか?
出てくる技術が新しく、全く古い本とは思いませんでした。
※ バーチャル・リアリティ(VR)や、指紋/声紋認証、AIのような自律型ロボット etc…
更に登場する専門用語も多く、偶に哲学チックな会話もあると、かなり大人向けな作品かなと思いました。
ただミステリーの内容は本当に面白かったです!
本書では大学生の西之園萌絵と教授の犀川創平が、ある天才工学博士・真賀田四季のいる研究所へ伺った際、四肢を切断された真賀田四季の死体と対面するところから始まります。
しかしながら真賀田四季の研究所は厳重な入退室管理により、完全な密室となっており、どのようにして真賀田四季が殺されたのかを犀川創平と西之園萌絵が推理していくといった話でした。
犀川創平が教授ということもあり、すごく好みのキャラクターでした。
基本的には突飛した推理ではなく、再現可能かどうかで推理をしていくので、読んでいて無理があるだろと思うことはなく、ワクワクしながらページを捲っていました。
最後の解決のときには「なるほどな~」と唸りながら読んでました。
最後に
本書はこの年齢になり初めて出会えて本当に良かったなと思います。
学生の頃に出会っていたらよく分からず読んでいた気がします。。
本書の実写化やアニメは『すべてがFになる』だけではなく、他のシリーズの内容も入っているみたいなので、一旦観るのはやめておこうと思います。
ただ、いつかはこの事件を映像で観てみたいです。