ウザいけど仲野太賀と重岡大毅の泣き演技にもらい泣き/『#家族募集します』

小休憩中およびタブレット不具合により追いついていなかった夏ドラマだったけど、ようやく気になるドラマの録画と配信追っかけの視聴を開始した。

観るか迷っていた金曜ドラマ『#家族募集します』

(以下、ドラマの内容を含みます)


でも『これは経費で落ちません!』の山田くんから『知らなくていいコト』の闇落ち野中まで、「彼はジャニーズですよね? ……ね?」と思わせた重岡大毅さん、自分の世代的にチョロのかわいい息子ってことを忘れるブレイクぶりの仲野太賀さん、さらに大好きな岸井ゆきのさん、十兵衛の正室・熙子さま降臨―――!の木村文乃さんと、気になる俳優さんがたくさん出演するではないか。

主人公は重岡さんが演じるシングルファーザーの赤城俊平。偶然再会する幼なじみの小山内蒼介を演じるのは仲野さん。

蒼介は自身が働く古いお好み焼き屋を立て直すため、店の2階の空き物件で家賃収入を得ようと考えていた。俊平がシングルファーザーであることを知った彼は、シングルマザーやシングルファーザーたちに向けて子育てをシェアして一緒に暮らすことを思いつく。俊平の働く出版社社にまでやってきて、その思いつきをウザく、もといアツく語る蒼介。そんなウザい、もとい人情にアツい彼の突飛な提案に巻き込まれたくない俊平。だが結果的にアイデアを出してしまい、それを聞いた蒼介は「#家族募集します」というハッシュタグを付けてSNSに投稿する。


正直ストーリーに期待していたわけではない。「ああ、気づいたらこの幼なじみに巻き込まれて同居する話なのね」と、いつも通り斜に構えて視聴していた。

妻のことを色々と質問する蒼介に対し、口ごもる俊平。彼が用のあるふりをして去った後、石橋蓮司さん演じる「にじや」の店主が放った「察してやんな」のひと言に尽きる。自分も店主と同じく、余計なことは訊かずにそっとしておくだろう。

でも今の俊平の暮らしぶりを知りたい、そして困っていることがあったら何とかしたい。蒼介はそんな男なのだった。


「ほんとにアツすぎる男だな」と思いながら観ていたのだが、それは突然やってきた。

俊平が、3ヵ月前突然の事故で妻を亡くしてからの暮らしぶりと心情を蒼介に吐き出す夜のシーン。笑いながら泣きじゃくる俊平に対し、瞬きもせずじっと彼を見つめて涙を流す蒼介。やがて蒼介は、泣きながら俊平が昔から実は嫌だった髪ワシャワシャをしながら「やっぱお前はがんばってる!」と肩を組む。わーーー、何これ。だめだ、このシーン。半世紀生きて涙腺の弱まった私には。

しかも子役の子供たちが可愛いのなんのって。完全に、孫に目を細めるおばあちゃんになる。

こうして幼なじみ2人の久しぶりの再会から、さまざまな家族が巻き込まれ動き出す。家族の形に正解はない。果たして彼らの共同生活はうまくいくのか? 1話のラストでは、問題ありげなシングルマザー(岸井ゆきのさん)が「にじや」にやって来たけれど……。

というわけで視聴続行。

後で誰が脚本を担当されているのかしらと調べたら、なんとマギーさんだった。そうだったの!?


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