【投資初心者おばさんの日記】退職金の使い道
老後資金を作るため、日々、資産運用の勉強に勤しむおばさんの日記
今年3月、夫が30年間勤めた会社を定年退職した
というわけで今回は、「退職金」のお話
「老後2000万円問題」なる言葉を見てから、ようやく「これはやばい」と老後について真剣に考え始めたものの、すでにその時、私47歳、夫は55歳
「時すでに遅し」感は否めなかった
それでも諦めるわけにはいかない
今からジタバタしてでも、老後のための資金をなんとかしなければ!
そんな思いで始めたのが、旧つみたてNISAだ
当時、まだ2人の子供が大学生だったので、毎月の稼ぎの中から「余剰金」なんてものは出るはずもなく、年枠40万円の「つみたてNISA」すら厳しい状況ではあったものの、とにかくやるしかなかった
そうして始めたNISAで育てたお金は、投資元本160万円、含み益が60万円、
5年間で220万円となった
とはいえ、夫が60歳になったのに、我が家の総資産はNISAの220万円と、預貯金が200万円ほど
2000万円には程遠い上に、ほんの5年前には「老後に2000万円必要」と言ってたのに、長引く円安、インフレ景気のせいで、最近は倍の「4000万円必要」とか言い出してるじゃないの
夫は定年退職後も引き続き5年間は同じ会社で嘱託社員として働くのだが、これまでに比べると、給料は圧倒的に下がる
私は家でフリーで仕事をしているけれど、稼ぎはせいぜい主婦のパート代程度だ
老後は目前に迫っているのに、4000万円なんてどう考えても無理でしょ…
どうすんの、これ…
と途方に暮れていたところ、夫の銀行口座に約2500万円という大金が入った
30年勤務して、最後は管理職として定年を迎えた夫の退職金だ
一般的な退職金の額としては、これが多いのか少ないのかはわからない
でも、我が家にとっては「棚ぼた」的に嬉しい額であった
…というのも、夫は入社時に「毎月の給料や賞与は同じ業界の他社に比べると多いけど、その分退職金はあまり出ません」という説明を受けていたからだ
私も夫も、「あまり出ない」の「あまり」がどの程度なのか想像もつかず、「退職金、1000万円くらいあったら嬉しいね~」などと話していたのだった
というわけで、我が家の総資産は退職金2500万円、預貯金200万円、NISA220万円で、合計2920万円になった(2024年4月時点で)
30年間、頑張って働いてくれた夫に、感謝の気持ちでいっぱいだ
とはいえ、「老後4000万円問題」にはあと1000万円足りないので、退職金の中から何割かを資産運用に回すことを夫に提案した
正直なところ、私的には2500万円すべてをインデックス投資にツッコみたいところである
この2500万円が私のお金なら、オルカンかS&P500に即全額投資していることだろう
だがしかし、私が過去5年間に160万円を220万円にした!という実績を持ってしてもなお、夫は「投資」に懐疑的な考えを持っている
「暴落」が怖いのだ
リーマンショックやITバブル、コロナショックみたいなことが起きたり、国際情勢の変化のたびに、株価が下がることが怖いという
それで自分のお金が減ってしまったら、老後どうすれば良いのか…と悲観的な方にばかり考えがいってしまうらしい
わからなくもない
私がつみたてNISAを始めて1年後くらいにコロナショックが起きた時には、1年間積み上げてきた含み益が一気になくなって、大ショックを受けた
「投資はやっぱりギャンブルかも…やめるべきかも…」とさえ思った
でも、そんなことがありつつも、現在では+60万円だった含み益が+100万円という結果にまでなっている(2024年7月現在)
で、夫とじっくり話し合った結果、1000万円を投資に回し、1000万円は元本保証の国債に、残りの500万円は、築30年の家のリフォーム代に使うということで、双方合意に至った
但し、あくまでこれは夫のお金のなので、投資商品も夫が決めた
私ならS&P500に全額入れたいところだけど、夫はやはり「S&P500
一択は怖い」という
というわけで、700万円をS&P500に、残りの300万円は先進国債券インデックスを購入
運用2ヶ月の結果がこちら↓
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス 元本300万円 評価損益 +198.984円 +6.6%
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 元本700万円 評価損益 +789,512円 +11.3%
元本合計1,000万円 評価損益 +988.496円 資産合計 10,988,496円
2ヶ月で約100万円のプラスは上出来だ
というか、おそらく上出来すぎる
これから当然下落することもあるだろうから、あまり大きく期待せず、とにかくできるだけ長く放置する予定だ
その一方で、1000万円全額S&P500に入れていればもっと増えただろうに…とついつい思いたくもなってしまうところだが、「債券インデックス」が良い仕事をしたことについてもお伝えしておきたい
いろんな細かい仕組みについてはネットでググって欲しいのだが(うまく説明できないので)、「株価が下がると債券が上がる」という仕組みを知った夫が「300万円は債券インデックスにしたい」と言うので調べてみたところ、「ローリスクローリターン」で大きな利益は期待できないが、大暴落もあまりなく、「株価が弱い時には債券が強い」と書いてあった
以前の記事にも書いてある通り、運用を始めて1ヶ月の5月ごろ、一時S&P500が下落して700万円の元本を大きく割ってしまった
この時、その実力を発揮したのが債券インデックスだった
ネットの情報通り、毎日あまり大幅に値上がりすることもなく、横ばい状態だった債券インデックスが、S&P500が下落中はぐんぐん上がった
債券インデックスの含み益が増えたおかげで、S&P500が元本割れしても、1000万円の元本合計を下回ることはなかったのだ
そして、2ヶ月たった現在、債券インデックスの利回りは+6.6%で+198,984円というのも悪くない数字である
債券インデックスは分散投資に向いている
はじめ、夫の意見を聞いた時には「ディフェンシブすぎるだろ」と思ったけれど、債券インデックスのおかげで、S&P500が下がり続けている時も精神的ストレスをあまり感じずに済んだ
資産運用に詳しい人や投資に慣れている人から見たら、もっと上手に資産を増やす方法があるのに…と思われてしまうかもしれない
でも、夫婦二人で自分たちの老後を豊かに暮らすために、じっくりと話し合って納得して決めたことだ
ただただ資産を増やすことばかりを考えるのではなく、上手にお金を使って夫婦2人で楽しく暮らしながら、老後に必要な分だけをコツコツと育てていくのが、我が家に合った資産形成なのかもしれない…ということに気づいた
退職金の使い道を夫婦2人で話し合ったことで、不安で不透明だった老後の暮らし方が少し見えてきたような気がしている