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腕から首肩が凝る⁉

武術ケア#4 前腕のケア

みなさんこんにちは、武術トレーナーヨウです。
今回は上半身、首肩の凝りにつながる身体の仕組みについてお伝えしたいと思います。

みなさん、突然ですが首コリ肩コリの原因ってなんでしょう?

ほぼ例外なく、首や肩を触ってもコリは治りませんよね。
原因は首肩ではなく、別の場所にあります。

対処法としては、姿勢を整えるエクササイズや肩甲骨はがしなどのケアが多いですよね。
姿勢や運動習慣が原因、ということも大いにあると思います。

では、腕からくるコリはご存知ですか?

腕と首はつながっているんです。

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アームラインと言って、腕の筋膜のつながりがあるんです。
このアームラインだけで、4つもあります。

その中でも、今回は首につながっているラインのケアをお伝えします。
首肩がこってないよ~という方も、つながりの筋肉がゆるんだ時に首や肩のうごきが良くなるかもしれません。
感覚のトレーニングにもなりますので、ぜひ試してみてください。


やっぱり腕に力は入れないほうがいい


ケアに入る前に1つシェアしたいことがあります。
以前、舞台で殺陣のあるお芝居に出た時のことです。

「寝違えた」ってよくありますよね?

これが現場の若い子たちに多かったのです。
若いのに。。。w という話ではなくて(笑)

ポイントは殺陣の技術にありました。
多くの人は「武器の扱いに慣れていない」ということ。

当たり前といえば当たり前なのですが(笑)
何が言いたいのかというと、腕の使い方が悪かったのです。

殺陣に慣れていなかった子たちは、
自分の武器を「しっかりと握りしめていた」のです。

僕は、今までのケアで
「腕に力を入れるな」とお伝えしてきていたはずです。


慣れない武器を、しっかりと握りしめて、普段使わない筋肉をがっちり緊張させて、振って、はじかれる。

腕に力を入れると何がいけないかはここにあります。
反動が全部首の方に流れるからです。

腕が力んだまま動くと、一緒に身体が引っ張られてしまいます。
そうなったとき、一番振られて負担が大きいのは頭ですよね?

もちろんこれは徒手(素手)の話です。
徒手でも身体がぶれるのに、武器を持ったらどうなりますか?
首にかなりの負荷がかかると言われれば、想像にかたくないはず。

そして皆さんに先ほどお見せした腕の筋膜のつながりをもう一度みてみましょう。

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そう、この力んだ腕の使い方が原因で腕から首の筋肉までが固まって寝違えの症状が出てしまっていたのです。

この経験は普段パソコンやスマホを日常的に使っているとなかなか気づけないつながりです。
日常で使っている手の疲労など、なかなか感じられるものではありません。

また、今までにお伝えしてきた「腕の力み」の原因の一つになっている可能性が高いので、かなり大事なポイントになると考えています。

つながりを感じる


それではここで今回の筋膜のつながりを確認してみましょう。
今回ケアする前腕の筋肉は伸筋といって指を伸ばす側の筋肉です。

一度前腕を見ておきましょう。

前腕2


このようにあります。
そして、可能であればこのラインを1本ずつ見つけられるようになってほしいです。

今までと違って、少し難しくなると思いますが、
まずはどれかが触れればOK
としておきましょう。

もちろん、探せる方は感覚トレーニングと思って探してみてください。


探し方
 1.ケアする腕を肘から曲げ、手のひらを身体に当てます。

 2.反対側の手で曲げた肘の下から支えるように掴みます。
  親指が自分で見えるように手前に、4本指は奥に来るように掴みます。

 3.ケアする腕の親指の延長線上にある筋肉を探します。
  親指の腹をかって、動かしながら探します。

 4.押さえられたら、首を押さえている手と反対側に倒します。
  押さえたまま、両肩の力を抜いてください。

 5.試しに、そのまま反対側に首を倒してみてください。
  ケアしている腕側です。


さて、いかがだったでしょうか?

確認できたらあと一カ所、親指の延長線上の筋肉から、少しずつ下にずらして押さえればOKです。
今回は分かりやすく、大きめに下げてみましょう。
小指の延長線上です。

腕の骨より上側を触れていれば見つけられるので、少しずれても気にせずにトライしてください。


面白いのは、首を倒したときの伸び方が変わること。
先ほど押さえた親指側から小指側に行くまで、押さえる場所が明確になると首を倒したときの感覚が変わるのが分かるようになります。

つまり、指からの筋膜にもそれぞれ役割があって繋がっているのです。
少し、手の使い方に興味がわいてきませんか?(笑)

手は指の役割が分かるとすごく実用的なものになるので、近いうちにまとめていきます。楽しみにしていてください!


今回の動画では、最後に前腕だけのかんたんケアとストレッチもご紹介していますが、前腕のケアの前に胸と背中のケアを入れておくとさらに首肩回りが楽になるので試してみてください!

今回も最後までご覧くださりありがとうございます!
拳礼。( ^^)/@

⇩前腕のケア動画はこちら⇩


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