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7日間ブックカバーチャレンジを勝手に開催してみた。

巷で流行りの「7日間ブックカバーチャレンジ」をnoteでやる企画。


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Hello Sunshineさんの記事を見て、良いなあと思ったので私も7冊ご紹介。

本棚ひっくり返して出してきました。

選んでみたら、案外有名どころばかりになってしまった。。。笑 そしてブックカバーチャレンジと言いながら勝手に感想まで書いてます。

まぁ、そんなルール無視でも見てやるかという奇特な方、よろしくお願いします。

1.ハリーポッターと賢者の石

言わずと知れた世界的ベストセラーですね。日本で発売されたころ、私は中学一年生くらいで、年齢が近いハリーたちの学校生活に心ときめかせたものでした。1巻ごとに登場人物の年齢も大きくなるので、ハリー、ロン、ハーマイオニーたちは同級生というか、一緒に大きくなって来たような感覚です。映画の出演者たちも同世代ですし。英語の授業でも映画のワンシーンを見て習った表現がどんな場面で使われるのかを勉強したこともあるので、思い入れのある作品です。

また、初めて、原作の英語で読んでみたいと思った作品です(今まだその夢かなわず。持ってはいるんですけどね。笑)

ハリーポッターと賢者の石

2.人間失格

太宰治の代表作かつ最後の作品。主人公の手記のような形をとっている作品。人間の弱い部分をぶわーっとさらけ出しているところに、当時心が弱っていた私は自分を重ね、共感しまくりでした。「四の五の言わずにとりあえず読め」と言いたい作品。個人的に”No Longer Human"っていう英訳も好き。

人間失格

3. GRAMATICA DEL ESPAÑOL MODERNO

ある意味人生を決めた一冊。

邦訳すると『現代スペイン語文法』でしょうか。これは大学時代のスペイン語の教科書です。これは1年生で使う教科書だったので、その後何冊も文法やら読解の教科書を買わされましたが、一番使い込んで一番読み込んだ一冊です。同級生たちも、学年が上がってもこの本だけは常に持ち歩いて授業を受けていました。中を開いてみるとたくさんの書き込みがしてあって、当時の苦労がよみがえる。笑 この子だけはメキシコとスペインにも連れて行きました。

多くの教科書はもう捨ててしまいましたが、これだけはどうしても捨てられない。今でも文法の不安があるときはこれを開きます。

あ、タイトルはスペイン語ですが、解説は日本語です。

GRAMATICA DEL ESPAÑOL MODERNO

4.二十四の瞳

これを読んだきっかけは、「バースデー文庫」という1月1日から12月31日までのうるう年を含めた366日のそれぞれの日に生まれた著名人の文庫本を集めたブックフェア。

私の誕生日はこの二十四の瞳の作者の壼井栄さんで、そのご縁でこの作品に巡り合いました。もともと知っている作品だったし、それほど長くないので買ってみたら、大正解。おなご先生と子どもたちとの心の交流や反戦メッセージは涙なしでは読めませんでした。私も一端の教師としてこうありたい。

自分と同じ誕生日にこんなに素晴らしい作品を残してくださった人がいるのかと思うとなんだかとても誇らしい気持ちになりました。

二十四の瞳

5.ビブリア古書堂の事件手帖

鎌倉にある美人古書店主とアルバイトで活字恐怖症のガタイのいい青年が古書に関する事件を紐解いていく日常ミステリ。全7巻。ドラマ化もされました。

もともと日常ミステリが好きで読んだんですが、店主の並々ならぬ古書の知識に読んでいて舌を巻きました。知らない作家、知らない作品もいくつかありましたが、どれも「一度読んでみようかな」と思わせるものばかり。また、有名な芥川龍之介や前述の太宰治のエピソードなども豊富で、全然飽きの来ない作品。巻が進むにつれて内容はどんどん重いものになっていくのですが、それを思わせない軽いタッチもすごく好み。

ビブリア古書堂の事件手帖

6.砂の女

安部公房作。世界中で翻訳されています。これは義弟→妹→母→私の順で読み継がれてきました。作者もタイトルも知っていましたが、あまり興味がなかった私に三人が口をそろえて「面白いよ!」というので読んだら、正解。

ねばりつくようなひりつくような描写がなんともリアル。

興味深かったのが、主人公の心理の解釈が、読み手によって違うということ。

砂の女

7.春琴抄

文豪・谷崎潤一郎の代表作の一つですね。

これは谷崎版SM小説の真骨頂だと私は思います。でも、そこには嫌味はなくて、よく書評にも書かれていますがマゾヒズムを超越した本質的な耽美主義。

また、句読点や改行をほとんど使わない文体はある意味とても芸術的。

そして、谷崎潤一郎に代表される文章の美しさはここでも健在。本人は東京の生まれらしいですが、作中では完ぺきな船場言葉(大阪船場の商人の間で話されている言葉)にほれぼれします。

春琴抄

さいご

はい、以上ここまで7作品書いてみました。いやぁ、楽しかった!ほんとはまだまだいい作品はあるし、紹介してみたい本もあるんですが、そうするときりがない💦今回は有名な作品で、少し古いものを中心にご紹介してみました。ちなみに、ここに紹介したものの半分以上はワンコインで買えます。笑

次回があれば、現代文学編、海外古典作品編、日本語学習テキスト編、女流作家編などと分けて書いてみたいです。(ここまで来ると勝手な書評)


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