自分のルーツを感じる旅 【企画】「私の心に残る旅」でnoteに「日本語業界の町」を作ろう!
チェーンナー先生が町長で、今回はあいうえお先生さんが取りまとめ役の企画に参加します!
「私の心に残る旅」でnoteに「日本語業界の町」を作ろう!
私も旅行は好きで、ちょくちょくどこかへは行っていますが、特に心に残ったのは国内。
海外も10カ国くらいは行きましたが、パッと浮かぶ思い出の地は北海道。
北海道はでっかいどー!で、伸び伸びした気持ちになったのもあるし、ご飯も堪能したのもあるんですが、
私のルーツここにあり、を実感したのですよ。
わたしは生まれも育ちも西日本で、現在も西日本にいますが、父をはじめ父方の親戚は全員北海道出身です。
私の祖父の祖父の祖父の…何代前からか知りませんが(知らんのかい)、東北から渡って行った人たちがそこに根付いていったのが祖父の家族。祖母の実家も同じです。
「じゃあおじいさんおばあさんは今も北海道に?」
とよく言われるのですが、父が高校の時に祖父の仕事の都合で大阪へ来てそのままなので、私の祖父母は現在、大阪府、私と同じ市内におります(大阪市じゃないです)。徒歩20分くらい。
なので、私が広島やら岡山やらに住んでいた時も祖父母は大阪にいたので、私たちの帰省先は「大阪」。「大阪のおじいちゃん、おばあちゃん」とは呼びますが、「北海道のおじいちゃん、おばあちゃん」とは呼びません。
それでも父や祖父母、叔父の話で北海道のことはよくよく聞いていましたし、みんな北海道弁を話すし、行事ごとはうちは全部北海道式。
親戚から北海道の食べ物もよく送ってもらっていたので北海道自体は身近でした。
でも、家族で旅行で行くことはなく(母が大の飛行機嫌いだから。今は北海道新幹線ができたので行きたいそうです)、修学旅行で北海道を希望したのに多数決で沖縄になったりで、行くチャンスはなかなかありませんでした。
20代は海外行くのに一生懸命でしたし。
しかし、ふと29歳の秋(笑)、「30までに北海道行っておきたい」と思い立ちまして、その頃連休がまず取れないシフトだったんですが、無理やり連休を作って、同じく連休が取れない仕事の友人を誘って
一泊二日の超弾丸北海道旅行決行。
お互いこの歳まで北の大地に足を踏み入れたことのない2人。笑
足を踏み入れた瞬間、
「空気がちがーう!」
同じ日本!?と言うくらい涼しいし(9月のシルバーウィークでした)、札幌ってひろーい!
そして、私も友人も到着後すぐに気付いたのが、
私の顔立ちや肌質が現地の人たちと似ている
ということ。
私は今はメキシコ、スペインの日照時間の半端なさとあと日頃のサボりで日焼けしてあまりきれいな肌ではないんですが、
元々恐ろしく色が白く、もち肌です。お餅みたいな感じ。
目鼻立ちがキリッとした沖縄や奄美にルーツを持つ人、しっかりした肌質の人が多い西日本ではあまり見かけなくて、薄顔。
父や祖母、従妹とは同じですが、名古屋出身の母とは違う白さとキメ。周りに「北海道や東北の血が濃い白さと顔立ち」とよく言われていましたが、なんせその時は行ったことないからわからない。笑
でも、ここへ来て納得。
同じ日本なので小さな小さな違いかもしれないけど、生まれ育った西日本ではちょっと違和感というか埋まらない何かを感じていたんですが、北海道ではそれがない。
友人も
「あんた…やっぱりこっちの血を引いてるなぁ。ここじゃ私が浮くやん(友人のルーツは沖縄)」
と。
転勤でいろいろなところに行って、その度に自分は「よそ者」だと言うのが離れなかったんですが、
はじめての北海道で、しかも住むわけでもなく、翌日には帰路に着く弾丸旅なのに、「あー、私、ここの人」って思った。
街やお店から聞こえてくる方言も、小さい時から聞いている父や祖父母の話し方と同じで、くすぐったい。
話せないけどよくわかる。声のトーン、口の開き方、言い回し、あー北海道弁ってやっぱりこうなのか。
トトットトトッと高い音が鳴るところを走っては一瞬止まるような独特のリズムが面白い。
友人は「言葉がさっぱりわからん…」と言っていたので、よく言われる「北海道は標準語に近い」という現地の人の主張はやっぱり違うなと再確認したり。
食べ物は元々北海道は美味しいし、こっちでは見ない食べ方も、祖父母に教えてもらって知っていたから違和感ない。
父と祖父は夕張市出身で、祖母は美唄市。私が行ったのは札幌と小樽だけですが、それでもそこでみた資料には昔聞いた話がそっくりそのまま載っていて、やっぱり何か肌になじむものがある。私のご先祖様たちはここで土地を切り開いて行ったのか…
ルーツはここにあるんだなぁ。
ちなみに、母の生まれ故郷で、曽祖父の代(またはそれ以上前)からずっと同じ町内で、今も祖母がいる名古屋も親しみを感じるんですが、あまりルーツ的なものを感じたことはなく、苦笑(好きなのは好きなんですよ?)。私は父親似だし、こっちは私は外孫だからかな?と思ったり。名古屋弁も分かるけど、どちらかと言うと叱られる時に聞く方言の意識が強い(母が怒ると名古屋弁が出るから)。笑笑
どちらも両親の故郷なんですが、北海道は憧れて行った場所、名古屋は定期的に連れて行かれていた場所というのもあるかもしれません。
ほんの少し海外も旅行して、国内もちょこちょこ行って、どこもいい思い出も嫌な思い出も、また行きたいと思うところも、「二度と来るかこんなとこ!」と思うところもあったけど、この北海道の「しっくりくる感じ。里へ帰った感じ。すべてにおいて感じる既視感」はなかった。
ただ単に一度は行っときたいと言う気持ちと、純粋に美味しいご飯を食べたくて行っただけなのですが、思わぬ発見でした。
ちなみに従弟妹(父の弟の子たち)は大阪生まれ神戸育ちだけど、偶然みんな仕事で北海道に赴任して行ったので、やっぱり一族として北海道に縁はあるんだろうと思います。笑
海外で思い出に残った、というか印象に残った出来事
1 台湾大学を見学していたら、現地のおっちゃんに「写真撮って」と言われたので撮ってあげたら、「ありがとう!ちなみにどこ出身!?」「日本です」「Oh! Good Country! Nice Country!」と言われて去ったこと。
2 スペイン、バレンシアの美術館で見学していたら、警備のおっちゃんに急に「君は中国人?」と聞かれて、「いや日本」と答えたら、「そうかそうか、じゃあ通って!楽しんでねー」と言われたこと。言葉の真意が気になってならない。
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