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「ぐぅらい」

とある休憩時間の一コマ。

ベトナム女子のTさんが「ぐらい!ぐ、ら、い!」

と言うと、

隣の席の中国男子のEさんが「くらい!ぐらい!え、え〜?」

と言う。周りのベトナム人も「ぐらい!ぐらい!」と言っているので、

「何?何の話?『ぐらい』がどうした?」と聞くと、

Tさんが「ぐらいなのに、Eさんがくらい、といいます。中国の人いつもこう!」

くらいもぐらいもどちらでもいいのになーと思っていると、まだみんな続けてる。

もっと良く聞いていると、

中国のEさんの発音が「グゥライ」「クゥライ」と、グが少し長くてうねって聞こえる。さらに言うと「グゥラァイ」にも聞こえる。あ、それを訂正しようとしているんだ。

日本語教師の良くないところであるんですが、学習者の発音や話し方のくせに慣れてしまって、多少の発音の悪さや間違いがあっても脳内修正してしまって話を理解するので、結構スルーしちゃうんですよね💦

そこを新しいクラスの人と友達になるためにお互いチェックしていた(指摘していた)様子。

そしてEさんのこれは多分母語の干渉だ。中国語はわからないけど、単音のウがないのか、口の回し方で声調をつけてしまうのか。私もちょっとマスクを外して少し唇を横に引き気味で、短く「ぐ、ら、い」と教えてみる。

ゆっくりだと本人も「ぐらい」となる。でも、元のスピードに戻すと「グゥライ」になっちゃう。

発音の問題は難しいねー。

ところで、Eさんの発音を訂正しているベトナムの君たち、君たちもたまにひどい発音だからな?中級なのに気を抜くと「先生、ありがとごやいまっ」「いちゅもごめんなさい…」ってるからね?笑(ベトナム人は最後が尻切れとんぼの発音が多いし、ザ行とヤ行が混同するし、ツが言えない)

私にはベトナム語や中国語の発音は難解だけど、彼らにも日本語の発音はなかなか難しいんだなぁと思う一コマでした。

それでも、みんなで一生懸命発音練習している姿はなんだかかわいらしかったです。笑

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