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日本の留学生の英語レベルって?③

日本の留学生は、基本的に控えめです。
周りの状況や空気を読んで、それから意見を言います。
他の人が話している時はしっかり聞いて、言い終わったタイミングを待って話し始めます。

それに比べ、諸外国の生徒さんは積極的です。
自分の話したいタイミングで話しますし、話題も途中でコロコロと変わりますし、相手の意見を否定する意見も出ます。

その組み合わせですから、日本の留学生は圧倒されてしまい、どんどんと話す機会を失ってしまいます。それどころか、自分には意見など何もないし、話したいことも特にない…という泥沼にはまってしまいます。

そこで頑張って話したり、特技を披露したり、ジョークで笑わせたりして食らいつくことができれば、英語力が低くてもクラスで人気者になったりします。そこで自信を失くしてしまい、挑戦し続けることができなくなってしまうと、日本人の友達をつくる放浪の旅に出てしまいます。

留学先を決める際に、日本人が少ない学校を敢えて選ぶ方も多いと思いますが、心が折れてしまったら、どんなに日本人が少なくても日本人を探す旅に出てしまうので(学校外やSNSも含めて)、個人的には日本人率は学校選びにおいて、それほど関係はないように思います。

語学学校さんによっては、EOP(English Only Policy)を設けて、母国語を話す生徒さんを取り締まったりしますが、あのルールはいたちごっこです。
英語で話したくない、または話せない生徒さんを見つけたら、ペナルティを課して吊るし上げるのですから、昨今の世の中の流れとは逆行しています。

ただし、「悪いことをしたんだから罰せられるべき」という気持ちの強い日本人の生徒さんにだけは人気のルールです。
「うちのクラスの〇〇さんが母国語で話しているので捕まえてください」と、Gメンさながら学校スタッフに密告する生徒さんもいます。
このルールに関しては、もやもやした気持ちがずっとあるので、機会があればお話したいです。

ちなみに、私は留学先で日本人の友達をつくったり、日本語で話すことを悪いことだとは思っていません。同じ思いを共有できますし、「あるある」的な話で盛り上がりますし、ストレス発散にもなります。

ただ、それ以上に英語を使う環境に身を置かないと、英語の上達に支障が出るだけでなく、日本という小世界から抜け出せなくなってしまうところに大きな問題があります。

それは、同じような文化、同じような慣習を持った人たちが、自分たちの「常識」や「普通」だけで、すべてを対応しようとしてしまうことです。

続きは次回。ちょっとアピール。こんなことやっています。👆

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