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大切なことを教えてくれる先生のお話~青い鳥 重松清~2024年小説4冊


重松清さんの作品は、
温かいお話が多いですね。

今回は学校のお話で、
吃音の先生が何かを抱えている生徒に
大切な事を教えてくれるという物語。

重松さんが吃音だったらしいから
たまに吃音の小説書かれますね〜

素直な感想としては、
先生の台詞で良い言葉だな〜というのが、
結構ありましたね。

そもそも学校という閉鎖的な空間は、
結構特殊ですよね…
僕ももちろん学校生活を送ったわけだけど、
家と学校が世界の全てなわけだ。
もちろん、塾とか部活とか習い事はある。
でも子供にとって、
社会とは家庭と学校が基本。

この二つの社会に居場所がないと
苦しいわけですよ、間違いなく。
これが子供世界における最大の問題点かな

イジメがあっても逃げられない
家庭環境が悪くても逃げられない。
両方居場所がなかったら、
死にたくなるような環境ですよね、子供は。

僕は家庭バツで学校マルだったから、
まあ良かったわけだけど、
学校バツの方がキツイかもなと思ったりするなあ

世界が狭く選択肢がない環境…
過酷だからこそイジメ等で自殺が起こるわけ
会社とかバイトとかなら、
イジメあったら職を変えれば良い。
大人になれば住む場所すら自分で変えられる。

子供には裁量がない。
親が住んだ場所の世界で戦わないといけない
だからこそ色々な問題が起こるのよね

この本で作者が伝えたい事は、
あなたは一人ぼっちではないって事
誰もが誰かにとって必要とされる人って事
この辺かなあと思います。

最後に好きな台詞を。
「嘘をつくのはその子が一人ぼっちになりたくないからですよ」
「下の名前を呼んでもらえるって事は、ひとりぼっちじゃないって事だから」

大人が読んでも心温まるお話でした。


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