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「心の底からうらやましい」と思ったに違いない、今いる場所は・・・


「心の底からうらやましい」と思ったに違いない


旅をしたり、海外で暮らしたり、好きなように動いていた20代。
睡眠を確保するのも難しいほど仕事しかしていなかった30代(ワーキングプア状態で何度も鬱になりかけた!)
40歳で脱サラして、内へ内へと入って自分と対峙していた静かな数年間を経て、外に向かって開き出し濃密な出会いが増えたここ数年。

移住してから親しい友人がいなかった30代を経て、自然と集まってくれた仲間たち。


最高の仕事仲間と心温かい友人に囲まれ、自分でやりたい仕事をつくり出し、毎日自由な動きができている。そんな現在の私のライフスタイルだけを見たら、10年前の自分は「いいなあ~」と心の底からうらやましがるだろうなあ。

うん、少なくとも時間と共に変化し続けている。
歩き続ける(時には走る)ことでこんなにも違う世界が待っているものなのですね。

時間と場所に縛られない働き方をしたい、と10年前の自分は思っていました。


遠くのゴールにすでにたどり着いている人を仰ぎ見るよりも


10年前には今いる自分をまったく想像していませんでした。
ビジョンを明確にすればそれを手に入れられる、ってよく耳にするけれど、10年前の私はビジョンなんて呼べるものは持っていなかったです。ただただ目の前のことを必死にこなす日々でした。

悩んだり葛藤したりしながら、自分に与えられた目の前のことにジタバタとベストを尽くすということを続けていたら、小さく変化していき、10年経ったらその変化が大きくなっていた、という感じです。

遠くのゴールにすでにたどり着いている人を仰ぎ見て、簡単で最速にそこへたどり着く方法を探すよりも、自分の目の前の一歩をしっかりと踏み固めていくこと、その積み重ねによってしか今いる場所にたどり着くことはできなかったんです。
しかも、たどり着いたのは自分でも想像できなかった場所でした。

これが日常になるとは、東京で満員電車に揺られながら通勤していた頃は夢にも思えませんでした。
知人が誰一人いない移住の地で家を買って、自分の事務所を立ち上げるとは思いませんでした。

「すごいですね」と言われると居心地悪い理由


不思議なのは、未熟な20代の自分がまだ自分の中にどっしりと存在していることです。いつまでたっても分からないことだらけで、不完全で、たくさんの欠点を持っていて、ドジでまぬけな自分です。「すごいですね」と言われるよりも、「おい、そこのおっちょこちょい!」とつっこまれる方がしっくりきます。
そしてその頃と同じように、常に好奇心とやりたいことにあふれていて、おなかの底からエネルギーも沸いています。

たとえ欠点だらけだとしても、やりたいことがあってエネルギーが沸いてくるっていいものです。

声は大きくないけれど、自分の持ち場でがんばっている個人的なストーリーを聞きたい


今年はたくさんの新し出会いがありました。
「移住お試しシェアハウス」という名の民泊をはじめたことで、イベントに自ら足を運ばなくても、相手の方から私を見つけてくれて、興味深い人たちが会いにやって来てくれるという何とも面白い体験をすることができました。

一か月滞在してくれたシェアメイトの友人が九州から遊びに来たある日。うちのキッチンで夕食をつくってくれた。
ゲストと新しいレストランを開拓。長期滞在してくれた人とは、お互いに影響を与え合うくらい深く話をすることができました。

昔からグループ行動、大人数の会が苦手なのですが、人に対する好奇心は強い方です。表面的なことではなく、目の前にいる人がこれまでどんな人生を歩んできたか、葛藤や性格、世界観など、より深いところに興味が湧いてしまいます。

年代もバラバラ、住んでいる環境も、仕事も人生経験もバラバラ。決して派手ではないし声は大きくないけれど、迷ったり葛藤しながら自分の持ち場でがんばっている「個人的なストーリーを聞きたい!」「自分と違う感じ方や視点を知りたい!」という私の欲求が満たされることになりました。
はじめて会った人たちと、家で食事をしながらじっくり語り合うことができて、気づきと学びの連続の日々でした。

ゲストと一緒に家で語り合った先日のクリスマス。

ということで、まだまだ途上の未熟な自分を、これから出会う人たちに刺激を受けながら、これからも変化させていこうと思います。


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