桜の花は、散りゆく時に後悔するのだろうか

一冊の本を読み終えた。

私は本が好きだ。本を見るとき、「タイトル」「はじめに」「あとがき」「目次」を見れば、名著かどうかは判断できる自信がある。

「名著」は主観が伴うもので、好みの問題もある。

この本は、2009年に発売され、日韓で30万部を売り上げたという。

著者の大津秀一さんはまだご健在だ。調べてみたら、ブログ※←リンク までやっていた。(驚いた)

がんの患者を数多く(それこそ、1000回以上、いや、もっとだろう)看取ってきた著者が、この本を営利目的で書いたのではないことは読めばわかる。(編集者の方はわからないが)

死に際に、患者と会話し、世間話にも多少付き合う。ぼそっ、と口にした一言に、その人の人生の後悔や来世への期待が含まれている。

同じようなテーマの海外の本を大学生の時に読んだが、ネットで調べても出てこない。いい本だった。

いい文章、美しい文章に出会った時、私はひどく感動する。ただの白黒にも関わらず、そこに念が込められている。

大津さんも許してくれるだろう。
その美しい文章を、そっとnoteに放ちたい。発売から10年がたった今でも、色褪せない深い本に出会えた。ありがとう。

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