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ジブリのプロデューサーの本を読んで、少しだけ救われた話

最近YouTubeでジブリパークに行った人の動画を観る事にハマっている。
愛知県なので、行けない距離ではないが、今すぐに行く予定はない。
いつか行ければ良い。そんな感じだ。
今は色々な人の動画を観たり、感想を見たりして、行った気分を味わっている。

ジブリは普通に好きだ。テレビで放送されると、いつも観てしまう。
だが、自分が熱狂的なファンかと聞かれると違うと思う。

そんな私が数年前、ジブリのプロデューサーの鈴木敏夫さんの本にハマった。
鈴木さんのインタビュー記事を、たまたま見かけたのがきっかけだったと思う。
「魔女の宅急便」の「キキ」か、「耳をすませば」の「雫」、どちらの生き方が自分に合っているかという話だ。
大きな夢を叶えるために努力する雫か、自分の能力をどう活かせば活躍出来るかを考えて、コツコツ自分の出来る事をこなしていくキキ。
私は雫要素も少しあるが、概ねキキタイプだと思っている
目標とかは特になくても、まずは目の前の事に向き合い、自分に与えられた仕事や役割をこなす事が大事という話だったと思う。
特に目標とかがなく、目標を持って行動している人が羨ましかった私は、救われたような気持ちになった。

その後、鈴木さんの本を何冊も読んだ。
ジブリの成り立ちの話、宮崎監督や高畑監督とのエピソード、生き方の話、仕事の話、色々な内容が書かれていた。

お気に入りは「禅とジブリ」

過去や未来に囚われるのではなく、今この瞬間に集中して目の前の事をやりなさいという言葉がとても刺さる。禅の話だけでは取っ付きにくいが、そこにジブリが絡むとこんなに読みやすくなるんだと驚いた本だ。

あとは鈴木さんが書いた本ではないが、鈴木さんの仕事術が詳しく書かれているこの本も凄く良かった。

新卒で入社した会社でとにかく上司の真似ばかりしていた私を肯定してくれたような気持ちになった。あながち私の行動は間違ってはいなかった。
キキと雫の話も詳しく記載されている。

ジブリ本編よりも裏側の話に詳しくなっている自分が居た。
ジブリの企画展があれば行くようになったし、遠くて行く事を諦めていた三鷹の森ジブリ美術館にもチケットを一生懸命取って行ってしまった。
普通の美術館とは違う、全身でジブリの世界観を感じれる空間が、とても素敵だった。本を読んでジブリの裏側を知っていたので、余計に楽しめたのだと思う。
ジブリのグッズを買ったことがなかった自分が、ほぼ初めてグッズを買ったのがこの時だったと思う。行けた事が凄く嬉しかったのだろう。美術館グッズは今も部屋に飾ってある。

ジブリパークの動画やニュースを観て、悩みながら何か変わるかもしれないと思って、たくさん本を読んでいた当時を思い出した。
そして、今も同じように悩みを抱えている。また久々に鈴木さんの本を読んで、気持ちを前進させたい。

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