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地域若者サポートステーション(サポステ)ってどんな感じ?

SNSで「サポステ」というサービスがあると知った。
正式名称は「地域若者サポートステーション」
調べてみると、仕事や働くことの相談、職場体験、適性検査、就活セミナーなどを行っていて、働くことに関する悩みをもつ15〜49歳の方をサポートするサービスらしい。
私は社会復帰に何度も失敗しているので、このサポステを利用してみることにした。
最終的な目的は社会復帰して働き続ける事。
自分で色々試してみて、どうにもならない時は素直に助けを求めた方が、良い結果が出る可能性は高いと思ったからだ。

結論から言うと、私は利用して良かった。
私が利用したサービスは下記3点。

  • 面談(2週間に1回ぐらい)

  • 適性検査

  • サポステが提携している派遣会社からの職業紹介

プラス、仕事が決まって働き始めた後も定着支援として何かあったら相談には乗ってもらえる。

サービスの中で2週間に1回の頻度で行われる面談はとても良かった。
今まで仕事を振り返り、どんな所で躓いてしまったか、その対処法や物事の捉え方、これから仕事を続けていく上で注意する事などを一緒に考える時間に使った。
自分の経験などを他人に話してみて、客観的な意見を頂けるは有難かった。
特に私はひとりで考えすぎて、どんどん気分が沈んで浮上できなくなるタイプ。
誰かに話を聞いてもらえるだけで、全然違った。
自分の偏った認識を変えていくような感じで、目から鱗のアドバイスもたくさん頂いた。
行政の機関なんて事務的であまり役に立たないと思っていたが、実際に利用してみると、そんなことはない。
個人的にハローワークで相談するよりは得れる物が多かった。
勿論人間同士の話なので、支援員さんとの相性によって、アタリ、ハズレは確かにある。
こればっかりは実際に行ってみないと分からない。
今回は「府」と「市」が運営しているサポステ2つに行った。
同じサポステでサービス内容も同じだが、少し対応が違った。
どちらも利用してみて、最終的には「市」が運営しているサポステに通う事にした。


「大阪府」が運営しているサポステ

私は大阪府在住で、「大阪 サポステ」と検索したら「大阪府」が運営しているサポステが一番上に表示されたので、予約をして行ってみた。
調べてみると「サポステ」と言っても、サービス内容は同じだが、都道府県や市ごとに運営会社も別々らしい。

まずは支援員さんと面談。
自分の現在の状況説明、どうにか仕事復帰したい旨を伝えた。
この時対応してくれた支援員さんは、ハキハキと話す、少し高圧的で怖い印象を抱いてしまった。
話を聞いてくれた上で、とりあえず適性検査をしましょうと提案された。
検査の予約を取り、1週間後に検査を受けて、その結果をまた1週間後に話す事になった。
この適性検査も面白く、またこの辺りは詳しく別の機会に書きたい。

適性検査からの「適性ないんじゃない?」

私の適性検査の結果は得意不得意がはっきりと結果に出た。
今までやってきた仕事(プログラマ・SE)は検査の結果、適性がないと判明した。
「なんでこの仕事に就いたの?」「だから続かなかったんじゃないの?」と支援員さんに言われ、何も答えれず…。
確かにデータで「適性がありません」と出たのはショックだった。
他の職に変えたほうが良いのではないかと提案を受け、話の流れでCADの職業訓練を勧められた。
朝起きてどこかに通う生活リズムを取り戻しながら、何かしらの技術を身に着けて、就職した方が良いのではないかという提案だった。
この提案に対しては職業訓練自体にはとても興味があったが、CADに関しては興味が全くない。
確かに生活リズムを取り戻す事も、何かしらの技術を得る事も大事だが、お金の余裕があまりない状態だったので、現実的なアドバイスではなかった。

カウンセリングを受けたらどうかという提案

自分のやる事に自信が持てないという話をした。
その話のやり取りの中で、支援員さんに貴方はアダルトチルドレンではないかと指摘を受けた。
その上で、一度専門機関でカウンセリングを受けてみたらどうがというアドバイスだった。
薄々だが自分もアダルトチルドレンの傾向があるのではないかとは思っていたので、心にはズドーンと刺さる指摘だった。
今後の事を考えるとカウンセリングは受けた方が良いのだろう。
だが、現実問題、やっぱりお金の問題にぶつかってしまう。
お勧めのカウンセラーさんを教えて貰えたので、今後お金の余裕が出来た時に受けてみたいとは考えている。

近所にあった「市」が運営しているサポステ

担当の支援員さんはズバズバと指摘をくれたのは有難かったが、はっきり物を言うタイプ過ぎて、会うのがだんだんしんどくなってきた。
最初に担当してくれた支援員さんが原則自分の担当になるみたいで、変えてくれませんかとは勇気がなく、言えない。
初回に「貴方の家の近くに市のサポステあるよね?」と教えてもらった事を思い出し、聞いてみたら通うのはどっちでも良いらしい。
近所にあるなら近い方が良いし、支援員さんを変えたい気持ちもあり、自分にとって良い方に通いたいと思ったので、行ってみることにした。

相談内容を聞いた上で担当が決まる

また自分の経歴や経験、悩みについての話から始まった。
一応「府」のサポステで相談したことは連携しておくという話だったが、あまり伝わってはない様子だった。
この「市」のサポステは、初回の相談で出来る限り本人の情報を引き出し、後日施設内で週一回行われる会議で、本人の状態や状況に合わせて、どの支援員さんが担当になるか決まるとのことだった。
1週間後に連絡があり、私の担当が決まった。

キャリアコンサルタントの支援員さんと面談

渡された名刺には「キャリアコンサルタント」と記載されていた。
だからなのか、私の悩みを聞いて、言語化する事が上手な人だった。
私の悩みとしては、仕事を続けていきたい、その為に自分の今の考え方、マインドの部分を変えたいと思っていた。

自分が仕事を続けられない理由はなんだろうか

復帰しようとして就職しても何故か仕事を続けることができない。
何故こうなるのかという話をしていくうちに、過去の仕事のトラウマを引きずっている事に気づいた。
IT系の仕事をしていると特に思うが、何でも自分で問題を解決していく自走力を求めれられる事が多い。
過去に所属していた会社で異常にその部分を求めてくる会社があった。
自分で考えて、考え抜いて答えを出すのが偉い。
初めから上司や先輩を頼りすぎるな。
その時から「理想の仕事人」と「現実の自分」のギャップに苦しめられていた。
その話をした時に支援員さんが、「仕事での課題について、指示を出すのは会社の責任だし、そこまで個人で抱える必要があるのか」と指摘された。
確かに言われてみればそうだと思う。
そこまで社員である個人が抱え込む必要はない。
相談できず、抱え込んでしまうのは「できない自分」を認めることが怖かったという事もある。
なんでもやらなければならない!やりとげなければならない!できない自分に価値はない!
「~しなければならない」思考が自分を苦しめていた。
そんな考えで仕事をしているから、パンクしてしまった。
私は抱え込み過ぎず、もっと周りに助けを求めるべきだったし、求めて良かった。
SNSで自分以外の同業者がキラキラと働いている姿を見て、自分と比べてしまったのも不味かったと思う。
人から見られた自分を気にしすぎていた。
今思えば全然、地に足ついてない状態で仕事をしようとしていた。

面倒くさいという感情

最近何をやるのにも面倒くさいという感情を抱いてしまう。
面倒くさいという感情を抱いた自分にも罪悪感を感じてしまう。
それを聞いた支援員さんが「じゃあ他人が面倒くさいと口にした時、どんな感情になる?」と質問をしてくれた。
私の答えは「何も思わない」だ。
「あぁ、そうなん。面倒くさいんやぁ」という同意だけ。
じゃあ同じじゃないのか、別に罪悪感なんて抱かなくていい、その感情に同意だけで良いじゃないかと言われた。
確かにそこで自分を責めても意味がないと思った。

今の時代に必要な考え

以前所属していた会社で言われた事を今も引きずってしまっている自分。
会社の考えに同調が出来なかった事が引っかかっている自分。
転職回数が多く、1つの会社に長く働けない自分。
考えれば考えるほど全部嫌になってくる。
「でもそれは自分の意志や意見をちゃんと持って行動してるってことだよ」と言ってもらえた。
確かに自分のネガティブな思考に振り回されているが、ポジティブに考えると、自分で出した答えに基づいて行動はしている。
自分で自分の舵取りはしているのだ。

ネガティブな部分に目を向けすぎない

どうしても自分がやってきた事が失敗ばかりに思える事が多い。
その中で支援員さんに話していくと、思いがけない言葉というか、そういった視点もあるんだという発見がたくさんあった。
捉え方を少し変えるだけで、しんどさが全然違う。
限られた時間だったが、毎回時間ギリギリまで話をして、気持ちはスッキリしていった。
とにかく周りをもっと頼る!
60%ぐらいの力で走り続ける!
できない自分よりできた自分を褒める!
よく言われる事だが、今回より一層大切だと感じた。
とにかく、今までやってきた事は無駄ではないと思えた事がとても良かった。
良い支援員さんに恵まれたと思う。

ちなみに適性検査の結果について話したら、得意が不得意を補って、今まで仕事してきたんだね、と言われた。
確かに全く適性がなかった訳ではないので、そう考えた方が良いかもしれない。

最後は自分がどうしたいか

たくさん話を聞いてもらって、あとはどうするか決断するのは自分だ。
私は社会復帰したい、ちゃんと働きたい。
サポステに通って、気持ちを準備することができた。
私の中では得るものが多い場所だった。
軽い気持ちでも良いと思うし、ひとりで悩んで負のループに陥っている人はサポステに試しに行ってみても良いと思う。
ひとりで悩むより良い発見があると思う。


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