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試しにネットでカウンセリングを受けてみた

一度だけネットでカウンセリングを受けたことがある。
無料相談2囘までお試しが出来て、その後希望するなら本契約をするという内容だった。
気分が落ち込んでいた私は藁にもすがる思いで、受けてみた。

私は社会復帰しようと思って、一応行動はしてみるが、何度も失敗を重ねている。
その度に気分が沈む。
何故私はこうなんだろうか。
他の人が出来ている事を何故私は出来ないのだろうか。
思考が自問自答の負のループに陥ってしまい、動けなくなっていた。
失敗したとしても1週間ぐらい寝込めば、もう仕方ないよね…と開き直って復活していたが、1度だけ何をしても気持ちが沈んだままで、浮上出来ないままの時期があった。

ずっとベッドに寝転んで、ひたすら寝て、起きたらスマホを見る生活。
良くないとは頭で理解しつつ、何も行動が出来ない状態なので仕方ない。
そんなタイミングでTwitterのDMから「カウンセリングを受けてみませんか」というメッセージが来た。
たまたまツイートが興味深いなと思ってフォローしてた人だった。
確かにプロフィールを見たらカウンセリングもやっていると書いてある。
私はあまりTwitterで愚痴は吐かないタイプだった。
私の状態を知らないはずなのに、このタイミングでDMが来たという事に変な運命を感じて、連絡を取ってみた。
勿論若干あやしい感じもしたが、もう誰でも良いから助けて欲しいという気持ちの方が大きかった。

DMでのやり取りの後はLINEを交換をし、初回カウンセリングの日が決まった。
当日はLINE通話でカウンセリングが始まった。
カウンセラーの方はとても若く、高校生の時にうつになって、今は復帰されて学生やりながらフリーランスで働いている男性の方だった。
資格などは持っていなかったが、ご自身がうつから抜けて復帰された経験や、今まで勉強した事を、同じように悩んでいる人達に役立てたいと言っていた。

カウンセリングは和やかな感じで進んでいった。
不安が頭の中でぐるぐる回っていてしんどいと相談すれば、それは過去の自分の記憶から流れている声で、過去の出来ない自分が流している情報。
現在の状態じゃないので、あてにならない情報だと教えてくれた。
あとは「面倒くさい」という感情。
私はこの感情が自分の中から出てきた時がとても厄介に感じる。
面倒くさいという感情は、傷ついたり諦めてしまった自分に対しての防衛本能だと言われた。
魔法の言葉で「面倒くさい」がやらない、やらなくていい理由になっている。
頑張っても報われない、怖いという感情が、なぁなぁになって面倒くさいになる。
まさにそうかもしれないとグサッと心に刺さった。
失敗が多いという話の時は、マイナスからプラスに持っていこうとすると失敗する可能性が高くなる。
なのでマイナスからゼロを挟んで、プラスに持っていったほうが良くなる可能性は高くなると教えてくれた。
最終的にはプラスを目指すけど、マイナスからゼロになっただけでも凄い進歩だと思ったほうが良い。
たくさん色々なアドバイスや考え方を教えてもらったが、特に印象に残った事はこの3点だった。

初回2回無料で1回90分だったのでボリュームとしては濃かった。
当時のカウンセリング内容はメモに残しているが、見返してみると気づきが多かった。
受けてみた感想は、メンタルに関する本や自己啓発本を読んでいる感覚に近いと感じた。
本の内容を音声で聞いているような感覚。
カウンセリングに対しての印象として正しいのか分からないが、私はそう感じた。
具体的な答えを貰うというよりは、自分の考えの視点を変えるきっかけを作ってくれる事がカウンセリングなのかもしれない。

結局このカウンセリングは本契約はしなかった。
このカウンセラーさんが悪かったという訳ではなく、単純に私のお金の問題だ。
継続してカウンセリングを受ける経済力が私にはない。
2回目のカウンセリングの最後に営業はあったが、強制ではなかったし、しつこい勧誘もなくあっさりと終わった。
あれだけ話を聞いて、色々アドバイスを貰っておきながら、契約をしないのは少し罪悪感を感じるが、こればかりは仕方ない。

カウンセリングを受けて、精神科医さんやメンタルを壊して復活された人の本を読んだり、サポステに相談しに行ったり、考え方を変えてみようと意識したり、行動を起こすきっかけにはなった。
何よりも、どん底な気分の時に誰かに話を聞いて貰えたのはとても助かった。
私はどうしてもひとりで抱え込みすぎる傾向があるので「相談をする」というアクションへのハードルがとても高い。
自分の事を話すのは恥ずかしいと感じているのだと思う。
話しながら自分の思考を整理する事は、自分を潰さない事にも繋がる。
「相談が苦手」から少しだけ離れるためにも、文章で自分の考えをまとめたり、人に頼ってみたり、少しずつやれる事をやってみようと思う。

2023年7月29日 追記
カウンセラーのカウンセリングをお金を払って受けるなら、「臨床心理士」や「公認心理士」の資格を持った人が良いとアドバイスされた。
専門家の本も読んでみたが、やっぱり資格の有無は確認した方が良いという方が多かった。
「臨床心理士」や「公認心理士」の資格は取得するまでの道のりが民間資格とは全く違う。
そんなに誰でも気軽に取れる資格ではなく、厳しい条件がたくさんある。
相談者を医療に繋げる必要がある場合の判断など、専門の方じゃないと難しい。
とりあえず話を聞いて欲しいだけなら、誰でも良いのかもしれないが、本当に自分を変えたい、専門的なカウンセリングを受けたいと思ったときは資格の有無を確認してお願いしようと思った。


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