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秋秋秋

夏夏夏

夏が僕を殺さずに終えようとしている

秋秋秋

今年も金木犀は銀杏に殺される

飽き飽き飽き

している世界だけれど、それでも愛しがいはあると思う

空き空き空き

部屋はあなたのために残しておくから、いつでも戻ってきてほしい

冬冬冬

あなたは僕のヒートテックだった

春春春

あなたと出会ったときの風を思い出してウキウキしてしまうから嫌いだ

夏夏夏

はじめて手をつないだ日が懐かしい

夏夏夏

夏がいつか僕を殺してくれることを願ってる

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