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病気をしても支え合える友人

先日、コロナのパンデミックが始まってから2年以上振りに友人に会うことができました。

重度の化学物質過敏症になると、周りの方が使用する日用品などでも体調を崩すようになるので、友人にも会うことも難しくなります。友人だけではなく、家族や親戚にも会うことができなくなってしまうことも少なくありません。

化学物質過敏症は、人に会えない病気ではありません。

しかしながら、柔軟剤、合成洗剤、整髪剤、制汗剤、シャンプー、トリートメント、メイク用品、など、さまざまなものが原因となって体調を崩すようになるので、職場にも学校にも入れなくなって、友人に会えなくなってしまいます。友人だけではなく、家族にも、会えなくなってしまうこともあります。

化学物質ですが、洗えば取れると思われがちですが、洗っても取れないように、長持ちするようにと作られているものが多く、多くの場合、1、2度洗った程度では取れません。

柔軟剤や洗濯洗剤であれば、月単位、年単位で、洗剤に含まれている化学物質が、洗った服だけではなくて、洗濯機や家屋に残ります。

ものによっては分解方法がなく、自然界に永久に残るものまであって環境問題にもなっています。

化学物質過敏症が重度になると、このような小さなもので発作を起こしてしまいがちです。

化学物質過敏症の病気のつらさは、病状自体のつらさだけではなくて、このような誰にも会えないという孤独の中で生きなければならなくなってしまうことです。

多くの友人や親戚には、化学物質過敏症の発症から、10年以上会うことができていません。

こういうことは、私の身にだけ起こっていることではなくて、多くの同じ病気の方が、支えのない孤独な生活を強いられています。

発症から10年になりますが、化学物質過敏症の啓発によって、少しずつこのような状況も変わっていて、理解してくださる方も増えているように感じています。

化学物質過敏症の患者が身体を壊してしまうものは、香りだけに限りませんが、空気中の香りの物質に体調を崩す「香害」という言葉もできました。

このような啓発のおかげもあって、日本でも少しずつ理解が広がっているように思います。

冒頭の会うことができた友人ですが、病気のことを話して以来、柔軟剤を使わず、石鹸洗剤で生活しています。欧州からの留学生です。

この病気を知って、国に戻っても、香水なども使わずオーガニックの製品で生活している友人もいます。

またいつか会う日のために。







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