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ドキュメンタリー映画 いのちの林檎

化学物質過敏症のドキュメンタリー映画です。

化学物質過敏症を発症、近隣からの化学物質で、自宅に住めなくなり、山の中を彷徨い、その先でも発作を起こして倒れる早苗さん。

早苗さんは、自宅近隣のゴルフ場での農薬が散布があると、心臓発作のような呼吸困難の症状を起こすようになりました。

早苗さんは、化学物質過敏症とわかるまでに6年かかりました。

病名として化学物質過敏症が登録されたのは、2009年。早苗さんが化学物質過敏症を発症した時はまだ、化学物質過敏症の診断がつきませんでした。診断のつかない間に、原因不明のまま重症化していきました。

やがて、自宅で暮せないほどに化学物質過敏症が悪化した早苗さんは、母親の通子さんに文字通り支えられながら、発作の起こらない空気を求めて放浪生活を始めます。

日常で使われる化学物質にも体調を崩すようになり、家屋にも居られることができなくなります。人の生活する場所を避けて、山の中を転々とする早苗さんは、薄いオーガニックコットンの服しか身につけられず、暴風の中でも、暖を取ることもできません。

このような病状でも、救急車を呼んで病院に行くこともできません。化学物質だらけの救急車にも乗れず、消毒液や化学薬品が充満している病院にも入れません。

やがて、早苗さんは、食べ物全てに拒絶反応が起こるようになって、水が一滴も飲めなくなります。


早苗さんの身体にとって、カメラの前に出ることも、大変な苦しみが伴ったと思います。

カメラの機材などの化学物質、スタッフの方々からの化学物質、極微量の化学物質で発作を起こす早苗さんにとって、命懸けのことだったと思います。

早苗さんは、マスクの微細な物質にも体調を崩すためにマスクをすることもできません。ひたすら呼吸ができる場所を求めて移動を続けています。

壮絶な生活の中でも、笑顔を絶やさずに、幸せをかみ締めて生きようとする早苗さん。


早苗さんのその後の生活はこちらに綴られています。


いのちの林檎🍎
監督:藤澤勇夫
プロデューサー:馬場民子
撮影:植田和彦 青木淳二
監修:柳沢幸雄
製作:ビックリ・バン

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