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夢日記 No.100-2

「4Fの部屋は仏具を売る会社になっており、
 そこで”目的の女性”を見つけるも、彼女は端で泣いている。
 そこで私は『働かせてください』と言う。
 すると相手は『ちっちゃいな・・・まあいい』と言って私を雇う。」

前回の続きです。

青い鉄筋のアパートの4Fは仏具を売る会社だったのですが、
この辺りからもユングの影響をうかがえます。

晩年、ユングが重視したのは、曼陀羅などからはじまる東洋思想
ですので、仏具はあるいみ関連がよくわかります。

ところで、勘違いしやすいのですが仏教は日本で
生まれた宗教ではありません。日本は神道です。

では仏教は?というとインドで生まれています。

ユングの時代も現在もインドで中心となっているのは
ヒンデュー教で、仏教は全体からの割合としては
少ないのですが、仏教の発祥はインドです。

ゴータマさんが、悟りに入ることでブッダ(悟った者)という
代名詞がついたことから始まったのが仏教です。
一時期、仏教はインド全体に広まったのですが、インドの社会性
(とくにカースト制)と相性が悪く淘汰されてしまいました。
しかし、その思想はすばらしく日本に輸入されています。

そして元々のブッダが言った”言葉(事実)”を重視したのが
「上座部(小乗仏教)」

ブッダの”考え(精神)”を重視したのが
「大乗仏教」

となるのですが、現在の日本にある数々の仏教は基本的に
大乗仏教です。

そんな訳で、ここで出てきている仏具を売る会社は、恐らく
大乗仏教系なのではないでしょうか。
仏具の種類などは夢の中で分からなかったので、
確証はありませんが・・・

しかしながら、問題は「その1」で示したように、
この場所は「うさんくさい」という事から始まっています。
つまり、ここにある仏教も「うさんくさい」中にある
のだと解釈していいと思います。

けれど私は働きます。
そこに目的の女性がいるからです。

さて、前回も書きましたが、これってすごくバランスが
悪いようでとっても”いい”と思うんです。

宗教にしろ哲学にしろ思想の恐ろしさは、それを
「疑う事を忘れさせる」力があることなんですよね。
アリストテレスも言っていましたが「師の言う事を疑う事」
これが出来なきゃ話にならん訳です。
日本人は基本的にこれが苦手。

もちろん私も苦手なので私の場合、なんであろうと
教えてもらう事が嫌いになりました。

全て独学。
それが一番すっきりしている。

そしてこの夢のように「うさんくさい」という
感覚をもちつつ、歴史ある思想に飛び込んでいく。
それが一番、私の目的にしっくりくるかもしれません・・・

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