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【紀伊半島周遊】日本一の長距離バスにのったった(前編)【leg 1】

ども、ゆさっちです。
2020年6月14日日曜日、久々に旅の空の下で迎える朝です。

ゆさっちは今、奈良県の橿原(かしはら)市、大和八木(やまとやぎ)の駅前にいます。

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大和八木駅は大阪難波と名古屋を結ぶ特急アーバンライナーが疾走する大阪線と京都方面へアクセスできる橿原線、2つの幹線が交差する交通の要衝です。
平日ほどのラッシュアワーではないものの、多くの列車が行き交い、駅前のバスターミナルには長い列ができています。

さて、ここからゆさっちはどこに行くかというと、日本一長い距離を走る路線バス、奈良交通八木新宮線に乗って、まず和歌山県の新宮(しんぐう)市を目指します。
これに一度は乗ってみたかったんですよね。(*´▽`*)

日本一の長距離ってどれくらいだと思いますか?
ゆさっちの感覚だとバス路線の距離が20kmを超えると、「結構長いな」って感じます。
東京都内を走る主なバス会社の最長路線はこれくらいです。
これが30kmを超えるとかなりのものです。
都バスのおばけ路線、花小金井駅-青梅車庫(所要時間2時間)がこのクラスとなります。

で、今回の八木新宮線ですが、走行距離は・・・・・・・・。
約167km・・・・・(((;°Д°;))))

この距離って、東京駅から東海道線を下ったら、静岡市の清水駅あたりまで、大阪駅からだと岡山駅の手前まで行けちゃいます。
バスのお尻にマップが描いてあったのでご覧ください。

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日本最大の半島、紀伊半島縦断、これを基本的に何の変哲もない路線バスで走破しちゃうのが、今回の旅の第一の目的です。
ついでに停留所の数は167、所要時間6時間20分、終点までの運賃は5350円(´∀`; )

今回、ゆさっちはこの化け物に、無謀な戦いを挑もうとしています。(?)
9:00ごろバスプールの控えスペースに敵が静かに入ってきました。

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ゆさっちとバスが対峙します。
ゆさっちは心に誓います。
「お前に勝って、俺は新宮に行く!」(「・ω・)「
あ、このノリつらいんで、あと普通に書きますね。(´∀`; )

発車の約5分前、バス乗り場にそろりと入線してきます。

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運転士さんは長い長い途中の経由地を寿限無のようにすらすらとアナウンスしてお迎えです。
運賃表示の横には所要時間、新宮駅約6時間20分と、とんでもないことがさらりと書かれています。(´∀`; )

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Apple Watchを料金収受のセンサーにタッチして乗車します。
交通系ICが使えます。
同じ乗り場から出ていたイオンモール行のバスは立ち客満タンでしたが、このバスは7,8人の乗車です。

9:15定時に発車、まもなく国道24号線に入ります。
沿線は家電や外食チェーン店が建ち並ぶ、全国どこでも見られる郊外の光景が広がります。
こうしているとこのバスも郊外を走るありふれた路線バスのようです。

イオンモール最寄りのバス停でほとんどの乗客が下車、橿原市内の輸送需要はここまでのようです。
バスの乗客はゆさっちとご年配のご夫婦だけになりました。
結果から言うと、このバスに全線乗り通したのはこの3人です。

その後もバスは国道24号線を走り、大和高田市、葛城市と走り続けますが乗ってくる方は皆無です。

次の御所(ごせ)市では名阪に強大な版図を築く近鉄王国の末端、御所線の御所駅にアクセスします。
これが近鉄との最終接点になります。
天動説の地球に例えればここから先は滝です。ヾ(⌒(ノ’ω’)ノ

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この辺りから、バスは一旦、山里に入っていきます。

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再び開けた町並みに入ってくれば、そこは五條(ごじょう)市です。
有名とはいえない地名ですが、全国的に有名なものも存在します。
高校野球で有名な智弁学園はここ五條市にあるんですね。
このバスも学園の近くを通ります。

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バスはイオンの隣にある五條バスセンターに停車、約1時間走行して、ここで10分休憩です。

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我々乗客もそうですが、なにより終点まで交替なしで走る運転士さんも休憩が必要です。
隣接するイオンの洗面所を使っていいとのことでした。
休憩タイムは終点までに計3回あります。

さて再開です。
五條バスセンターを出たバスは程なくJR和歌山線の五条駅に到着します。
(JRの駅名表示は「五條」ではなく「五条」なのです。)

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和歌山線もいつかゆっくりと探訪してみたい路線です。


ここから終点の新宮まで鉄道の駅は存在しません。
でもここから新宮までかつて鉄道を引く計画があり、工事も着工され、5kmを越えるトンネルも貫通していました。
でもモータリゼーションの進化や、駅の配置やらなんやらで揉めちゃって、嫌気がさした国鉄が手を引いたりしたことで幻の路線となりました。
その名も五新線、五条の五と新宮の新ですね。
後編でちょいちょいこの五新線の遺構に触れますので、ちょい詳しめにご説明しました。

さて五条駅を出るとバスは国道24号線と別れ【酷道】168号線に入ります。
ここまでは、言っても普通の田舎、しかしここからは本物の秘境に突入します。

さてフェーズの変わり目ですし、字数も2000字を超えました。
ここで区切って後編につなぎます。

後編も読んでくださいね。<(_ _)>

ゆさっちからのお願いだよ(*´◇`*)

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