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卵子凍結にかかる費用

 卵子凍結するにあたっての費用の考え方をまとめました。卵子凍結にかかる費用は、採卵するクリニックで提示している金額はもちろんのこと、採卵時の年齢や卵子の状態、凍結に対する個人の考え方(何個凍結したい、等)によって随分異なります。ざっくりと説明してみたのでご参考ください。

費用の分類

まず、卵子凍結にかかる費用は大きく3つに分けられます。

①採卵にかかる医療費

  • 各種検査料(複数回の血液検査・超音波検査)

  • 初・再診料

  • 投薬&注射関連

  • 採卵手術費用

②卵子保管料

  • 凍結卵子〇個○年保管につき〇円
    ※詳しくは後述しますが、一時的な出費ではなく、保管期間に応じて発生する費用です。

③その他費用

  • クリニックに勧められたサプリメントなど

  • 通院時に発生する交通費

  • 卵子バンク利用の際のカウンセリング料等


①採卵にかかる医療費

 卵子凍結に係る医療費は自費診療となります。そしてその金額は、実際に何回採卵手術をするかによって大きく異なります。採卵手術を複数回するということは、その分検査・診察・投薬・手術のプロセスを複数回行うということです。2回手術を行うと費用も2倍かかるイメージです。(省略できる検査もあるので、厳密に2倍にはなりませんが。)

 何回採卵手術をするかは個人差があります。基本的には保管したい卵子の数が採れるまで採卵手術を繰り返す、という考え方です。1回の手術で採卵できる卵子数は人によって異なり、また何個の卵子を保管すべきか、保管したいか、についても、年齢やその人の考え方によって変わってきます。

参考までに、私は計2回の採卵手術を行い、以下の医療費がかかりました。


②卵子保管料

 保管料は、保管期間に応じて発生し、保管する卵子の数によって金額が変動します。シンプルな話ですが、卵子10個を10年保管するのと、卵子20個を20年保管するのでは、後者の方が費用がかかります。
 保管するクリニックによって保管料の取り方は異なります。卵子1個を1年保存するにつき〇〇円(1年毎に保管期間を更新)、というところもあれば、卵子3個を3年保存するにつき〇〇円(3年毎に保管期間を更新)というクリニックもあり、支払いタイミングやその金額は様々です。

 基本的には採卵直後に保管期間1セット分の金額を初回の保管料として支払い、期間を更新するごとに追加で支払っていきます(下図参照)。家賃のような考え方です。保管期間は年齢で期限を設けられているケースが多く(ex.50歳の誕生日まで、等)、それまでは更新が可能です。

 参考までに、私の凍結卵子の保管料は以下となります。私が利用したクリニックでは卵子1個に3年間で¥11,000(税込)の保管料がかかり、私は計21個の卵子を凍結しました。また、クリニックのルールで保管期限は50歳の誕生日までとなっています。

■2回の採卵で2022年に支払った保管料
採卵1回目(9個保管) : ¥11,000×9個=¥99,000
採卵2回目(12個保管): ¥11,000×12個=¥132,000
合計 :¥231,000(←現時点で支払っている保管料)

(参考)
■50歳の誕生日まで保管した場合のトータル保管料(2022年~2035年)
¥11,000×21個(卵子数計)×5回(更新回数)=¥1,155,000(税抜)


③その他の費用

 ①②の他にも諸経費はもちろんかかります。私は卵子の質を上げるために、クリニックから勧められたサプリメントを購入しました。また、クリニックが徒歩圏内の場合は良いですが、何度も通院が必要となるため、交通費もそれなりに発生します。私は電車で往復しましたが、体調がすぐれない際や、仕事の合間等にタクシーを利用するケースもあるかと思います。
 私の場合、サプリメントは¥5,500、交通費はだいたい¥8,500くらいだったので、計¥14,000のその他費用が発生しました。

 なお、直接クリニックにかかる前に、卵子バンクを利用して提携クリニックを紹介してもらう場合には、コンサルティング料等、①②以外の費用が発生することも想定されます。

卵子凍結に支払った総額

2回の手術を経て21個の卵子を採卵した結果、私が2022年8月時点で卵子凍結にかけた費用の総額は以下です。

①採卵にかかる医療費 ¥634,816
②卵子保管料     ¥231,000
③その他費用       ¥14,000
―――――――――――――――――
総計         ¥879,816



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