見出し画像

脳卒中患者さんとの向き合い方。

今回は、私がどのように患者さんと接しているのか、日々の経験をお伝えしていこうと思います。

脳卒中とは脳梗塞・脳出血・くも膜下出血といった
脳の血管が詰まったり、破れたりする病気をまとめて言う時に使う言葉です。

と言う事で、原因は違えど、とにかく脳が損傷して病院に運ばれて来ます。

急性期病院でのリハビリは、治療を開始して、体の状態が安定していれば、入院して翌日にはリハビリが始まります。
 運ばれてきた時間にもよりますが、入院してから24時間経たないでリハビリを行うこともあります。

では、さっそく。
自分が患者さんと初対面の時に、会話をするのにあたって、気にかけていることがあるのですが、、、。
それはどいう事だと思いますか?ぜひ、

    自分がもし倒れて病院で目覚めたら

と想像して、どう思うか考えてみてください。
私ならこうです。

    ここはどこ?なんでここにいるの?!
     まさか自分が倒れるなんて!!

もう、びっくりパニック!!
落ち着いて見えるけど心の中は、はちゃめちゃです。

そう思うので、私は患者さんとの会話の中で次の様な話を必ず意識して入れます。

ここは病院であること。
患者さんがどうしてここにいるのかということ。
突然の事で驚いているであろうこと。
  でも、落ち着いて、大丈夫だよということ。

脳卒中は最初から上手く喋れない方、意識が低くて会話ができない方、手足が動かない方など、
症状は人によって様々ですが、例え会話が返ってこなくたって必ず私は話します。その場合は一方的になってしまいますが、、、。でも、そうするのは、

      まだ脳が生きてるからです。

脳卒中になってしまった時点で大丈夫ではないです。
でも、息をしている、リハビリができる。

だから、
大丈夫だよ!!まだ、能力が回復できる
可能性があるんだよ!!

という気持ちを込めて心から声かけをしています。

回復することに、高齢や若年層といった年齢はほとんど関係ないです。

それはなぜか、

大半の方は、初めての大きな病気で、
どうしたら良いのかわからず、不安が胸を占めることが多いはずです。
 そんな時、いかに早く気持ちを前向きにしてあげられるかで、リハビリによる能力の回復に差が出るのをたくさん見てきているからです。

リハビリは自分との戦いです。今回はわかりやすいように脳卒中とタイトルをつけましたが、どんな病気にせよ、
リハビリが必要な体になってしまったら、
   上手く付き合っていくしかありません。

だから、少しでも前向きに、
病院で入院してるけど、リハビリの時だけは
心が楽になる。笑顔になれる。
そんなリハビリができる様に、患者さんと向き合う中で、日々心がけている事の1つが、

心からの声かけなんです。


最後まで読んでくださった皆さんの力になれるように、これからも伝えて行きますので
どうぞよろしくお願いします!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?