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東京サヴァイバー(18禁

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謎の殺人ゲーム【東京サヴァイバー】に巻き込まれた岸と後藤。 なぜ二人はこのゲームに巻き込まれたのか? このゲームは誰が何のために作ったのか? このゲームはどうすればクリアできるの…
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2023年12月の記事一覧

第二十話 ざる蕎麦談義

未亡人?それはマズいな。 赤ん坊と意味を取り違えて未亡人なんて名前のワインを結婚パーティ…

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第十九話 未亡人と赤ん坊

後藤は大学を卒業したあとは木工所に勤めていたと言った。 そして四年前に橘京子が死に後藤は…

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第十八話 ハッカーズ

岸は橘京子の電車事故の記事が映ったパソコンの画面を見つめたまま考え込んでいた。 後藤と組…

第十七話 後藤のゲーム。

岸は革のハーフコートを羽織って部屋を出ると目指すべき場所もないままにバスに乗り移動した。…

第十六話 K/D2.0

岸はこのゲームで初めての殺人を終えた翌朝、会社に連絡を入れ仕事を休んだ。 一睡もできなか…

第十五話 岸のゲームが始まった。

岸は自室にこもりパソコンで過去のニュースを検索していた。なぜ今まであの子の事を忘れていた…

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第十四話 橘京子はバラバラになって消えた。

「僕と岸くんは別の大学になったら、あまり連絡を取らなくなっちゃったよね。でも京ちゃんと僕はずっと一緒だったよ。いや違うよ、京ちゃんは早稲田に行ったよ。国立じゃなかったけどね、僕らと違って京ちゃん、とっても頭が良かったでしょ?」 僕らはね、京ちゃんが大学に入ったら一緒に住もうって決めていたんだ。二人で住むところは南大塚の賃貸マンションに決めてあったしさ、京ちゃんは無事に早稲田に合格したし引っ越しはいつにしようかなんて言ってたらさ、京ちゃんが親に挨拶に来てほしいって言うんだよ。

第十三話 パズル

後藤のスマホから大音量でインストルメンタルのハードロックが流れ始めた。 AFNが正時前に…

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第十二話 ペットボトルキャップは眼球置きとして丁度いいというライフハック

岸は屈んでトラックの下を覗きこんだ。何もなかった。トラックの横に回り込んでみたが同じく何…

第十一話 岸と後藤の出会い。葦の生い茂る河原で二人は乗りあって・・・。

岸は足元に目を向けた。 当然だがそこには深い茶色のケヤキのフローリングがあるだけだった。 …

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第十話 ちょっと社会派っぽい回

食事を終えた岸はエビス屋の二階にある自室の机にいた。 そこは年代物のウィスキーのような深…

第九話 茄子の揚げおろしもたべちゃう!の巻

田中はドアを開けた。そこは天井にLED照明が据えられ店内?よりも明るかった。 正面に閉じられ…

第八話 焼き鳥が美味かったの巻

田中は進んではならない一歩を踏み出した。進むべきではなかった道へと歩み出した。 黒いタイ…

第七話 田中さん、フラグを立ててしまうの巻

田中は黒タイルのビルと古ぼけた灰色のビルの間の細道を前にして迷っていた。 ここはあのエビス屋という酒屋の、後藤と言う男が出てきた隙間道だ。つまりこの先にはエビス屋の顧客である飲み屋があるのだろう。実際にこの奥からは酔客が楽しむ声が聞こえてきていた。 しかし、この道とは言えない細い隙間を進むのはなぜか躊躇われた。 それはビルの黒タイルに貼られた「私有地に付き立ち入り禁止」と書かれた張り紙のせいだけではなかった。 田中の中の何かがこの隙間の向こうに進むことに警告を発している気が