第三十二話 二日酔いの朝
後藤が朝の日課のようにアラームのスヌーズ機能とのネゴシェーションをいつもより1回少なく終わらせベッドから立ち上がった。
飲みすぎた次の朝はどうしても体がダルく、いつまでも布団の中にいるとダルさがそこにドンドンと貯め込めこまれてくるような気がするので、それならばいっそ起きたほうが良いと思うからだ。
まず洗面台へと向かい真冬の朝の冷水で顔を洗う。これだけでかなりスッキリした。そして歯を磨き、最後に洗口液を口に含みさっぱりさせる。
タオルで顔を拭いてから机の引き出しを開け、クー