見出し画像

怪魚釣りスーパースター列伝|小塚拓矢|Review

想像も交えているので、あくまで私見として読んでね(言い方がまずかったらゴメン)。

プロフィール

富山県出身、1985年生まれ。
子どもの頃から『オーパ!』や『柏木重孝のアマゾン大釣行』を読み、海外釣行に憧れていた彼。
大学進学を機に武石憲貴宅に押しかけ、兄弟の盃を交わす(誇張です)。
以降、世界各国の淡水域を釣り歩き、とんでもない執念と押しの強さで怪魚ハンターの名を恣にする。

なお、東北大学理学部、同大学院修士課程と魚類(ハゼ)を研究してきたインテリでもある。
「生態系の頂点にいる巨大魚を釣り続けられるほど、自然は無限ではない」と現在の風潮を戒める一面もある。

メディア露出

2010年『怪物狩り 世界“旅的”個人釣行ビジュアルガイドBOOK』(地球丸)、2017年『怪魚大全』(扶桑社)などを著す。
2017年『怪魚を釣る』(集英社インターナショナル)は新書で、新しい読者の開拓に寄与。
地球丸の雑誌『世界の怪魚釣りマガジンシリーズ』にも編集者の一人として関わる。この雑誌、バカ高いんだけど3巻目までは買ったな(ニッチビジネスってやつですね)。

単発ながら出演番組は多い。そうそう『情熱大陸』や『クレイジージャーニー』にも呼ばれていたね。
番組以外の、自主制作のYouTube動画もアップされている。
かつてはブログも運営していたが、炎上のためか時代の流れか今は探せず。
それともX(Twitter)発信に切り替えたか。

開拓フィールド

パプアニューギニアの南西部フライ川流域に彼の第二の故郷がある。
2005年に個人開拓し、91㌢、約15㌔のパプアンバスを筆頭にバラマンディ、アロワナなどを釣り、その後、ノコギリエイや謎のナマズを発見する。
ワニ漁師のワビルとその一族とは家族同然の付き合いをしてきたが、一足飛びの携帯電話の普及や中華資本の影響でやや変質しつつあるのが、ちと切ない。

釣りテク

本人は釣りの腕はあまりないと謙遜するが、いやいやどうして。
ルアーへのこだわりは捨て、狙った魚のためには餌でも延縄でもなんでも採用する。
釣れるまでやめない執着心が強く、コンゴ川で釣った142㌢のムベンガは、日本を出てから61日間ねばった末に釣りの神様が根負けして得た珠玉の一尾。
小塚家の家訓「とりあえず流れ込み。困ったときにはマンメイド」はけだし名言で、私も実践している。

バックパッカー度

身軽でいたいから荷物は機内に持ち込める30㍑まで、には激しく同意する。
道具は「失くしても後悔しないもの」という基準があるそうで、それは失くすとテンションが落ちるから。う〜ん確かに。
「道具が多いのは迷いがある証拠。もし手持ちの道具で釣りにならなければ、その道具が生きる場所に移動する」と潔い。
だが、使うべきところには使う、大人の財布を持ち合わせている。

ビジネスマインド

2012年、釣具の企画・販売を行う㈱モンスターキスを起業。
「10㌔以上の魚とやり合えるコンパクトで高強度の竿」というコンセプトで製品化したロッドを、「自由に旅をするために作っただけ」と言う。
実店舗も高岡市にあるらしい。行ってみたい!

メガバスとのコラボもそんなに大々的ではないようにみえる。
言動から想像するに商才はあると思うのだが、あまりそっちに振れたくないのかな。
慶応大卒の田辺哲男(ノリーズ)、同志社大卒の今江克隆(イマカツ)のように自社をデカくすることには興味がないのかもしれない。

まうしろ的ベストフィッシュ

本人のマイベストがあるからまずそれを引用しとこう。
これはチェコの釣り友ヤコブ・ワグネルと、遊びで自慢の怪魚三本勝負したときのもの。
①パプアのディンディ(ノコギリエイ)
②コンゴのムベンバ(タイガーフィッシュ)
③パプアのイートングーシーダダ(新種のナマズ?)

いちおう追加しとくと、イランのチグリス川で釣ったソングが印象的だ。
マラリア発症で死にそうになりながら釣り上げた根性の物語に拍手です。

まうしろ的親近感(妄想です)

後輩に慕われていて、旅先での友だちも多い。
行動力があり、弁が立ち、計画性もあるので、一緒に旅すると頼り切ってしまいそう。

自信家でハッキリものを言い、頑固な一面もある。
味方も多いが敵も多いタイプかと。
著書に昔の彼女の話がよく出てくるのは、大竹しのぶ的にはイヤかなと思います。

往年のプロレスラーに例えるなら…

前田日明(既成概念をぶっ壊せ!)かタイガー・ジェット・シン(ときに暴走)

この記事が参加している募集

読書感想文

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?