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ホワイトな学校へ#20 寄り道③ 文化的行事での「校長先生のお話」

文化的行事とは、本校でいえば「げいじゅつ祭」
その名のとおり、お祭りである。
本校の「げいじゅつ祭」については、以下のとおり。

いろいろな行事の、始めか終わりに、必ず「校長先生のお話」がある。全校朝会の話も含め、私は、これらをなるべく短くしようと心掛けている。長々と話しても伝わらないので、1年生に理解できる程度の内容を、端的に話すようにしている。

校長になった年、私は、児童鑑賞日の「校長先生のお話」は、そのままいつもと同じようなことを話しても、おもしろくないな、と思った。(もちろん、保護者鑑賞日の「校長挨拶」は、普通に話す。)

私はたぶん、自己顕示欲が強いのだと思う。
他人と同じことをしたくない、というわけではないのだが、自分に無理なくできる範囲で、すごいかも…と思わせることくらいのことはしたいと、この自己顕示欲が沸々と湧き上がってしまう。
たまには子供たちに、「先生たちはすごい」ということを見せつけることも必要だ。(このことについて、詳しくはまた別の機会に!)

「世界に一つだけの花のワルツ」

著作権がどうなっているのかわからないので、全部は紹介できないが、この楽譜は、SMAPの「世界に一つだけの花」が流行った頃、何かの音楽雑誌に載っていた。「世界に一つだけの花」をチャイコフスキーの「花のワルツ」風にアレンジしたもの。
派手に聞こえる割には、難しくはないので気に入って、練習していた。

吉田洋さん編曲

「校長先生のお話」で、これを弾こうと思い立った。家で何度か練習して、本番前日。体育館のピアノで一度弾いておこうと思って、重要なことを思い出した。グランドピアノは、家のアップライトとは譜面台の高さが違うのだ…楽譜から目を離すと、自分がどこを弾いているのかわからなくなってしまう!(私は、絶対音感がないので昔から暗譜が苦手。年を取ったらさらに苦手になり、今は、全くできない。)

その日、子供が下校した後の音楽室のグランドピアノで山ほど練習し、家では弾くのをやめ(譜面台の高さが違うから…)、そんなこんなで、当日は何とか乗り切ったが、この程度の実力で、無理は禁物…
「校長先生のお話」では、二度とピアノを弾くまいと反省した。

本当にあった怖い話「ざしきぼっこ」

今日の「校長先生のお話」は、たし算ができる子には、怖い話です。
昔々、私が3年生の担任をしていた頃、図書の時間に毎回、子供たちに読み聞かせをしていました。学級の子供たちの人数は、21人。この21人という数、よく覚えておいてください。
書写の授業が終わって、片付けができた子から図書室に行って、本を読むというのがお決まりのパターンでした。全員そろったところで、読み聞かせを始めます。その日のお話は、「ざしきぼっこ」。子供たちは、私の周りに座って、真剣に聞いています。では、読みますね。(ざしきぼっこを読み聞かせる。)

お話を読み終わった後、「この中に、ざしきぼっこがいて、一緒に楽しくお話を聞いているかもね。」ということになり、数えてみることにしました。学級の子供の人数は、何人でしたか?そう、21人です。「1,2,3・・・・19,20?あれ?20人しかいない。」どうしたことでしょう、減っています。「先生、そういえばMちゃんが、墨こぼしたって言ってたから、まだ片付けてるかも。」「本当だ、Mちゃんがいない。」と、様子を見に行こうとしたところ、「墨こぼして遅くなっちゃった。ごめんなさい。」と言って、私の学級の子が、2人入ってきました…。おしまい。
(子供たち、結構、ざわざわします( ´∀` )

「フラッシュモブ」

1校目では、AKBの曲に合わせてダンスをした。「校長先生のお話です。」というアナウンスの後、私が話そうとすると音楽が流れ、数人の先生が中央に出てきて踊り出す。曲が進むにつれ、どんどん先生の人数が増えていって、最後には私も入って踊るというもの。(子供たちは、大興奮の大騒ぎでした( ´∀` )
この時は、確かその年の歓送迎会で、異動してきた一人が仕組んでとても面白かったので、学芸的行事でもやろうということになったのだった。
調子に乗って、周年行事の祝賀会の、最後、校長からの「謝辞」でもやった。

2校目では、フルート、クラリネット、ギター、ドラムと楽器を演奏できる人がたくさんいたので、「ホール・ニュー・ワールド」の合奏をすることにした。「校長先生のお話です。」というアナウンスの後、私が曲紹介をすると、最初舞台にはギターが二人登場し、前奏を弾き始める。次に、フルート登場、クラリネット登場、ピアノ、ドラムが入る、ベース、リコーダー、アルトリコーダー、鉄琴、木琴、オルガン(因みに私はオルガン)…と増え、最後は先生全員。(子供たちは、自分の担任が登場する毎に、大興奮でした( ´∀` )

子供服リサイクルのすすめ

展覧会の年は、「校長先生のお話」がないので、何か参加の方法はないものかと考え、子供服リサイクルの展示をすることにした。これは、実際に、娘の学校のバザー用に作ったことがあり、結構、いいと思うので(手前味噌で恐縮ですが)お勧め。
特に、かわいい服なのに染みなどがあって他人にはあげられない、でも捨てるのはもったいない…という場合にちょうどいい。
こんな感じ⇊⇊

ちっちゃいものクラブ

「おじゃる丸」というアニメはご存じだろうか?私の子供が小さい頃よく見ていて、私はその中のいくつかのキャラクターの物まねができる。(似ていると思っているのは本人だけかも…)我が子は、喜んでいたのでやってみることにした。「校長先生のお話」は、ちっちゃいものクラブのメンバーである、「とめ」「かめ」「黄すけ」「デンボ」「びん」の会話で、☆小のげいじゅつ祭に遊びに来たという設定。
知っている子には受けたようだが、知らない子も結構いたようで、残念。(娘に言ったら、「恥ずかしいからやめて!」と怒られた…私は、楽しかったんですけど。)

「ねこのサンタ」

この話は、私がつくった絵本第1作め。20年以上前、育休中に書いたもの。
留守番をしていた姪っ子のモモちゃんが、ママが帰ってこないと泣きながらババ(私の母)に電話をかけてきたという実話から、急に閃いた。
あぐらをかいたひざの上で長男が眠っていたので、起きるまで書こうと思って書き始めたら、ずっと起きずに完成してしまった。
姪っ子にFAXで送ったら、ママ(私の妹)が喜んだ。⇊⇊
(なぜか、横向きにしてPDFにできなかったので、右に90度回転させて読んでください。)

これは気に入っていて、前任校でも話し、本校でも着任した年と今年の2回披露した(6年生は2回聞くことになってしまったけど、今年はネタ切れでした…)

因みに、待望の絵本第2作めは、未だ誕生していない…


「校長先生のお話」を楽しみましょう

校長先生のお話だって、1年に一度くらいは遊び心があってもいいと思います。皆さん、それぞれ特技を持っていると思うので、たまには子供たちに披露しましょう。
やっている本人が一番楽しんでいるかもしれませんが、それでいいと思います!

本題より、寄り道が長くなりがち…

次回は、その13 子供たちと先生方を守る ①週ごとの指導計画 です=^_^=

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