第1章#5 職員会議のスリム化という提案
(約1900字)
職員会議では、長々と何を話していたの?
整理すると、平成一桁までは、
だったから、時間がかかったのだと思うのです。
これを、以下のようにします。
職員会議は行わなくても済みます。
職員会議のスリム化に取り組む以前に、年度当初から下地を整えておく必要があります。
それは、そもそも、会議を長引かせないための方策です。
整えておく下地
一、担当者優先の原則
中心になってその行事等を仕切るのは担当者なので、同等の教育的効果なのであれば、原則その担当者の提案を優先する。
二、大きな変更がある場合は予告(リサーチと根回し)
大きく変えたいとき、(そもそも無理な場合もあるので管理職に確認してから、)担当者はまず、変えたいという意思を示す。
その意思は、連絡会や校内LAN掲示板で先生方に伝えて、意見を聞く。
これだけでは不安な場合は、変えたい内容の文書を各学年などに回覧して意見を聞いてしまう。
これが、意見を聞く場である。
三、企画会に出す文書は管理職の決裁済みに限る
職員会議をスリム化するには、企画会自体も短くする必要がある。
企画会の目的は、本校の場合、決裁済みの文書を各主任等の目で見直すことにより、落ちや重複等問題点を洗い出し、さらに精度を高めることである。
決裁に回ってくる文書は、前年度の反省をもとにブラッシュアップされている。また、先に述べたように、連絡会等で意見を聞き、すでに、皆さんからの意見を反映して(もしくは、意見があったが反映できない理由を添えて)ある。
その文書をメンバーに前日には配布して、あらかじめ見ておいてもらうことにより、さらに企画会の時間を短縮できる。
おまけ…短縮時程の設定
さらに、短縮時程といって、週に1日、中休みを短縮し掃除を行わずに午後の時間を繰り上げ、子供たちがいつもより30分ほど早く下校する日を設けた。
授業時数は減らさなくてすむ。
職員会議や研修会は基本そこに組む。
職員会議の枠はある、しかし、行わなければ、または行ったとしても短時間で済めば、そのまとまった時間を自由に使える!というお得感のある構図が重要。
以上、3点+おまけ
私は、先生方の時間を大切にしたいと思っているので、着任した時からこれらを皆さんに説明し、徹底した。
その上での職員会議を行わない提案
職員会議までの流れをまとめると、以下のとおり。
実行するにあたり、教頭、主幹教諭とブレインストーミングを行った。
職員会議を行わないことにより起こるであろう問題点は何か。
その解決策は?
それが、下半分に示した内容である。
職員会議のスリム化という提案の中で最も徹底しなければならないことは、企画会後の学年会での「伝達」である。
これが徹底できなければ、スリム化は成り立たなくなる。
そのためには、伝達することでで「学年会の時間が長くなる。」ことは避けねばならない。
解決策は、「企画会の内容を精選し、減らす」こと(上の表の黄色のライン)。
企画会にかける内容を、変更があるものや全校で取り組む行事等に限り、資料は前日までに配って予め目を通しておいてもらい、時間は15分以内で終わるよう徹底した。
そうすれば、各学年主任が学年の先生方に伝達する場合も、短くて済むはずである。
また、企画会に出された資料は、すべて校内LANでいつでも誰もが見られるようにする。
企画会で扱わないルーティンな案件は、連絡会で伝えることにした。
最初の学校では、導入にあたり、職員会議を行わないことに反対する先生もいたが、
「まずは一度やってみましょう。何か不都合があったら見直しましょう。」
ということで、始めてみた。
結果は・・・
いざ、なくしてみたら、何も不都合なことはなく、困るという先生は誰もいなかった。
というか、大好評だった!
2校めでは、いとも簡単だった。1校めの実績があったので、私も自信をもって進められたし、手順を明確に示すことができた。
また、当時の教務担当主幹がとても協力的で、着任してすぐに相談したら、「へー、いいですね。早速やりましょう!」と、すぐにできた。
誰も困らず、行事等はきちんと回り、もちろん大好評。
その後、毎年、職員会議は4月新年度が始まって始業式前の1回だけ。
それ以外に職員会議が開かれることはなかった。
次回は、『職員会議スリム化の副次的効果と留意点』です=^_^=。
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