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思わぬ休息

本当にやりたいことをやろう。
そう決めて走り出してからもうすぐ一年。
「それまでは全力で、その後にしっかり休もう」
ずっとそう思っていた。
けれど「6月は一息ついてラストスパート」と春頃から思い始めていた。
人の前に出るのも自分のことをSNSで書くことも、もともと苦手だからやはり疲れてはいたのだと思う。

無事に5月が終わり、ほっとしたところへ、子どもが体調を崩した。
心が弱くなっていたこともあってか、うつった後は回復に時間がかかり、
気づけば6月が終わる。
休みたいと心の底で思っていたことが叶ったことになった。
ちょっと違う休み方だったけれども。

理想は自分の時間を、運動や散歩、見たかった映画や本に浸り、気が済むまで家中をピカピカにして、手の込んだ料理をのんびり作るような日々だった。

しかし、強制的な休息は、何もしない、いや何もできない日々。

いくつもの予定をキャンセルしながら、そういえば今月は今年前半で一番よい月だとどこかの占いで見たなと思い出した。
そうだとしたらそれを活かせなかったと思ったけれど、やっぱりよい月だったのかなと後から思った。

ただ寝ている時間は、それだけで幸せを感じる。
高熱なのに、動いて家事をしている時、動ける自分に喜びを感じる。
本当に些細なことがありがたく思える。

そして、忙しい間見ないふりをしたことを改めて思う。
やはり無理をしていた。

私にあるのは、今、だけ。
今、この時を感じる時間が長いとだいぶ本来の自分に戻る。

その後、いろいろな感情が駆け巡り、だいぶ混乱したけれど、
「もういい。考えられることは考えたし、できることはやった。一旦置いておこう」
そう思ったすぐ後に、たまたまつけたラジオからその答えになるような話が流れてきて、思わず笑った。

人生はおもしろい。
力の抜けた時ほど何かを掴むものだ。

改めてそう感じた。

さて明日から7月。
エッセイと児童文学とショートショートを書く予定。
どこまでできるか。
出版まであとどれくらいだろう。

また切り替える時だと思う休息だった。
私は自分にだけは負けない。
気負いのない静かな決意。

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