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他社(他人)の成功パターンを真似てもうまくいかない理由

世の中には、「成功者の勝ちパターンを探れ!」と言わんばかりに、色々な成功ノウハウ、体験談などがあふれています。

アップルのあの人やユニクロのあの人やGAFAのあの人など「偉人」として称えられている人はもちろん、自分と決して遠くない距離にいる「ビジネスがうまくいっている知人」に探りを入れたくなるのが、社長やフリーランスの常ではないでしょうか。

でも、人の方法を真似ても大抵は上手くはいかないと思います。

そう考える理由について、今日は解説していきます。


そもそも他人の成功は再現性が低い

大前提として、人の成功談を自分に取り入れようとする時に、「この人だから上手くいったんだ」という視点を忘れないことが大事です。

それは、決して自分には素質やセンスがないとか後ろ向きな話ではなく、実際に成功しているAさんとあなたは違うからです。(良い部分もそうでない部分も)

人が違うことはもちろん、環境だって異なります。

同じようなビジネスをするにも、例えば東京でやるのか地方でやるのかだけでも、だいぶビジネス展開の仕方は変わるでしょう。

それに、どれだけの期間やっているかでも結果は異なるでしょう。成功している人は煌びやかに見えるかもしれませんが、その裏では何年も地道に失敗を積み重ねて経験を積んでいることが少なくありません。

そのバックグラウンドには目も暮れず、表層だけ真似ても上手くいくわけがないような気がするのです。

また、人は得手不得手があります。

例えば、SNSが苦手な方が、SNSを使いこなして上手くいっている人の真似をしてもただ消耗するだけでしょう。やる気があるにしても、結果が出るまでは相当な時間と手間もかかります。

自分に向いた方法でないと長続きはしないのは確実でしょう。


成功者の「深層」までは絶対に真似ることはできない

近年は、小規模ベンチャーの成功パターンを大手各社がマネる、というような「ナニソレ?」ということも頻繁に起こっています。

その結果、何かを買いに行っても「どこのメーカーのものも、どこかで見たようなものばかり」で、そんなカオスな状況に嫌気がさしているのは私だけでしょうか(笑)

しかも、表層的に「見た目だけ寄せたもの」ばかりで、日本のクリエイティブはここまで退化してしまったのかと愕然とすることもしばしば。

一方、「きちんとヒットして売れたもの」というのは、そもそもの哲学が表層だけ真似たものとは圧倒的な違いがあります。

例えば、日々の生活で〇〇な不便や葛藤を感じていて、「もっとこんな商品(サービス)があったら、こんなに喜ぶ人がいるのに」という願いのもと生み出された商品なのか。

「これが最近売れてるみたいですよ!ウチもこういうの作っちゃいましょう!」
こんなノリで作った表層的でバックグラウンド皆無の似たような商品。

どちらが、支持されるのかは言わずもがなかなと。


結局は自分でトライ&エラーするしかない

とは言え、成功した人のエッセンスを上手にいただいて自分の糧にするのも大事なことだとは思います。

でも、それを当てにするのではなく、自分なりに考え自分でやってみて失敗なり成功なりしてフィードバック、その繰り返し。

何をするにしても、この地道なプロセスが鉄板だなと感じるこの頃です。

成功している他人はあなたではないし、あなたにしかできないことも、他人にしかできないことも、あなたならではの魅力もあるし、そこに優劣はありませんから。

ということを、自分にも言い聞かせていきたいと思います(笑)

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