マガジンのカバー画像

本の話し

14
本の紹介、本を読んだ後の感想など
運営しているクリエイター

2022年11月の記事一覧

ゼウスに誓って、ソクラテスにちょっと好感が持てた。

「ソクラテスの弁明」を読んで、「あぁ、この人は、すごく頭が切れて、弁が立って、自分の正し…

P-segare
1年前
31

アンチエイジング、健康寿命を延ばすために細胞分裂を抑制する「ライフスパン」

人間は(60兆個だか37兆個だかの)細胞によって形作られていて、その細胞が死んだり分裂したり…

P-segare
1年前
26

「拝啓 人事部長殿」働きやすい会社とは。

すべての会社員に読んでほしい!と言える、働き方改革の本。この本を出してくれた著者へ感謝の…

P-segare
1年前
17

「日本左翼史」学生運動とは何だったのか。

父親が大学生のときに学生運動に参加していたらしい。 「学生運動で石を投げてた」と聞いたし…

P-segare
1年前
7

「阿部一族」を読んで死について考える。

とにかくみんな死にたがる。いや、武士たるもの死に際が肝心。華々しい最期を飾れるようにと、…

P-segare
1年前
11

「モモ」私にとっての時間泥棒は誰なのか。

「灰色の男たち」が街の人々から時間を奪っていく。モモは灰色の男たちと闘い、奪われた時間を…

P-segare
1年前
14

「海辺のカフカ」メタフォリカルな世界

「ねじまき鳥クロニクル」に続き、AudibleでAudio Book化されたため久しぶりに通して読了。 初読は10年以上前だったと思うが、当時は「メタファー」が理解できていなかったということが(恥ずかしながら)よく分かった。やたらにメタファーという言葉が出てくるので、少々しつこいなくらいに思っていた。もちろんメタファー=比喩だということは分かっていたのだけど、この物語全体がメタファーで包まれている、作中の言葉を借りればメタフォリカルな作品なのだというところが理解できていなか

「人間不平等起源論」人を恨んでしまうのは、あなたのせいではない。

もともと、この本を読もうと思ったきっかけは國分功一郎の『暇と退屈の倫理学』のなかの一節が…

P-segare
1年前
19

「国境の南、太陽の西」消えていく女たち。

この作品は「島本さん」の物語と言っていい。 村上作品では、よく女の人がいなくなってしまう…

P-segare
1年前
21

もう「利己的な遺伝子」さん、静かにしてて下さいよ。

この本のハイライトというか、一番面白い章は、どう考えても第9章「雄と雌の争い」です。 い…

P-segare
1年前
7