もう「利己的な遺伝子」さん、静かにしてて下さいよ。
この本のハイライトというか、一番面白い章は、どう考えても第9章「雄と雌の争い」です。
いや、というか、今まで私は自分の意思で行動していたわけではなく、多分にこの「利己的な遺伝子」さんにコントロールされていたのだ!ということが分かってしまうのです。
つまりそれは、ざっくり簡単に言うと「なにが何でもお前の遺伝子を世に残すのじゃ!!!」という遺伝子からの声なのです。
例えば、もう本当にお恥ずかしい話しなのですが、私は女性のお尻が好きです。たまらなく好きです。
お尻の形がハッキリわかる、タイトな服で、しかも下着のラインが見えていたりすると、利己的な遺伝子さんからの大きな声が聞こえてきます。
「おーい!何してるんだ!子孫を残せー!今すぐ目の前のお尻を追えー!」と。
しかし、この秩序ある現代社会で生きる私は、理性という脳の部位(おそらく前頭前野)をフルに稼働させ、必死に抑制の方向へ舵を切ります。
テレビのニュース番組なんかを見ていると、ほんと60歳、70歳になっても、いわゆるセクハラや性犯罪的な過ちで社会的な地位を失う方々を多く見かけます。
そのたびに私は「あぁ、利己的な遺伝子さんに敗北したんだな」と思うわけです。
男女の駆け引きや恋愛においても、べつに頭で考えて戦略を立ててやってるんじゃない。利己的な遺伝子さんの声に従っているだけなんだと思うんですよ。
いやぁ、なんか身に覚えあるわ。
だけど世の中にはビッチ的な、すぐに性的な関係を結んでくれる女性もおり、本のなかではそのことについても触れている。
めちゃくちゃ面白い。
また最初の話しに戻るが、やっぱり年齢を重ねるとともに若い女性に性的な意味で持っていかれる(惹きつけられてしまう)ことが増えているように感じる。また、そんな女性の仕草に「むむ。可愛い。。抗えない」と感じることがある。
それはこんな理由。
中東の女性はヒジャーブという布で身体のラインが見えないように全身を覆うじゃないですか。あれは「男性は性的な誘惑に逆らえないものだ。だから男性を刺激しないようにしよう」という理由で身につけているそうなんです。
めっちゃ分かる!
頼むよ。私はただ会社と家のあいだを往復したいだけなんだから、過度に刺激して利己的な遺伝子を呼び覚まさないでくれ。と思う。
そんな私でも、ハッと気が付いて我に返ると「利己的な遺伝子に自分を乗っ取られていた」と気が付くことがある。
若かりし頃は、それを恋と呼んだのだろう。
でも、今はテレビのコマーシャルとか、スマホのアプリの広告なんかがトリガーになって、知らず知らずのうちに利己的な遺伝子が起動していることがある。広告恐るべし。
先日も、気付いたら何だか分からないうちにマッチングアプリを始めていた(笑)課金して1万円近くお金を払っていた。
若い時に出会い系のサクラのバイトをしていたため疑り深くなっているのか(いまでもあるのか?サクラのバイト)、単純に根気がないだけなのか(私には途方もない根気が必要に思われた)、心が折れやすいだけなのか知らないが、1ヵ月で脳が理性を取り戻し退会できたのだが、、、。
今思えば利己的な遺伝子に乗っ取られていたのだろう。
こわい。
遺伝子こわい。
さすが、ここまでホモサピエンスが進化して生き残ってきただけのことはある。遺伝子の生き残ろうとする力、ハンパないっす。
なめてかからない方が良い。しっかり理性を保って生きていこう。
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